2011.10.15 |
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意地とプライド |
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岡野工業の岡野雅行氏の心に響く言葉より…
俺はよく、「意地とプライド、大切なのはどちらか」って聞かれるんだ。
俺は迷わず「意地だ」って答えてる。
なぜなら、意地があれば自然にプライドが出るもんだからだ。
意地とプライドってのは対になってるもんなんだ。
だから、プライドばっかり持ってるとダメなんだ。
周りから「お高くとまった野郎だな」と嫌われるだけ。
誰からも慕われる人間でないと、何かあったときに助けてもらえないよ。
よくつまらないプライドが邪魔をして、営業とかがうまくいかない人間がいる。
そういう人間は、心のどこかに「世間から舐められたくない」という思いがあって、
それが何かのはずみに出ちゃってるんだ。
そういう奴は絶対に営業ができないし、仕事もうまくいかないな。
やっぱり、人に舐めてもらって、こいつは甘いか辛いかって向こうに判断してもらわないとダメなんだ。
それが商売の流れっていうもんだよ。
だから、人間、舐めてもらってナンボなんだ。
それなのに、「舐められちゃいけねぇ」ってガードしちゃったら、商売も何もできなんだ。
だから、やっぱりプライドよりも意地が大事なんだよ。
『日本人の「正義」の話をしよう』(岡野雅行&勝谷誠彦)アスコム
プライドが邪魔している人間は、人に好かれないし、可愛がられない。
自分でガードを固め、隙(すき)を見せないようにしているからだ。
隙や弱みを見せない人は、取りつく島がない。
変なプライドは必要ないが、意地は必要だ。
意地とは、節を曲げない、筋を通す、ここぞというときは一歩も引かないといった、
「一寸の虫にも五分の魂」の気持。
隙を見せるという意味で、若いうちはまわりから舐められるくらいでちょうどいい。
プライドが高い人は、舐められると怒ってしまうが、自分に余裕があれば、
その状況を冷静にながめることができる。
「人間、舐めてもらってナンボ」(岡野雅行)
良寛さんの「裏をみせ 表をみせて ちるもみじ」のごとく…
裏も、表も見せながら、しかも悠然と人生をあゆみたい。 |
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