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2011.9.29

万感を込めて、無心で眺める

渡部昇一氏の心に響く言葉より…

ハマトンは「知力には二種類ある」と語った。
これを私の言葉で言えば、一つは鷲(わし)や燕(つばめ)の如く一挙にスーッと飛ぶような知力、
もう一つは駝鳥(だちょう)の如く足を踏みしめて進むような知力である。

鷲や燕は地面を歩けないけれど、大空を飛べる。
駝鳥は地面を素早く歩けるが、走った先に何があるか案外わからず、走った先が崖ということもある。

松下幸之助氏は雄大で、鷲のような知力を持っている。
たとえ知識がなくとも、はるか遠方を見通せる。

しかも見えるだけでなく、「電気器具の潤沢なる供給を目指すべきである」という独自の水道哲学を提唱する。
なまじ学問がないので、考えることが皆独創的になるのだ。
松下氏は子供の頃から通常の学問や常識にこだわらず、つねに先を見ていた。

ではどうすれば「鷲の知力」が身につくかというと、「これ」という王道はない。
それでもヒントはある。
それは万感を込めて世の中を見続けることである。
例を挙げるなら、昭和天皇である。

ニクソンショックの後、それまでの一ドル=360円が308円になるという急激な円高が起きた。
輸出産業が大打撃を受けると考えた当時の水田三喜男大蔵大臣は、「大変なことになりました」と、
昭和天皇に報告に行った。
ところが昭和天皇はこれを受けられて、
「円が高くなるということは、日本人の労働の価値が高くなることではないか」とおっしゃった。
水田大臣は返す言葉がなく、冷や汗を流して引き下がったという。

これは昭和天皇が「日本人はこれからどうあるべきか」と、
国や国民の運命を朝から晩まで無心でお考えになっていたからではないだろうか。
そこから数字や理屈から導かれるものとは違う、鷲の目で見た答えを見出されていたのだ。

無心とは、松下氏がよく口にした「素直な心」であり、つまりは「とらわれない心」である。
万感を込めて、無心で眺める。
これは知力の働きとしては受け身である。
知識や情報を獲得しに行くのではない。
受け身で世の中をザーっと眺め「こうではないか」と結論に至る知力なのだ。

松下氏も積極的に情報を集めたり、計算をするといったことは、あまりしなかった。
そうした中からこそ、「鷲の知力」は育まれるように思う。

知識や数字を使うのは、参謀の役目である。
リーダーは、決断さえできればいい。
トップに立つには学歴は不要で、学歴が必要なのは人に使われる人である。

最近では、「銀座まるかん」の創業者・斉藤一人氏がそうである。
斉藤氏の学歴は中卒で、独自の人生訓やビジネス訓を記した著書を多く出している。

『人を動かす力』PHPビジネス新書


松下幸之助氏と豊臣秀吉は規模は違うが似たところがある。
ともに学問や学歴がなかったが、秀吉は天下を統一し、幸之助氏は松下電器(パナソニック)を創り上げた。

学問や知識がなくとも、未来を見通す知力がある人は、激動の時代を乗り切れる。
しかし、なまじ半端な知識があると、それにとらわれ、判断を間違える。

金融の世界では、一流の知のエリートたちが、デリバティブという怪物をつくりあげ、
その崩壊によって世の景気が一気に悪くなる元凶をつくった。
つまり、「駝鳥の知力」だったからだ。

「鷲の知力」とは、高いところから見下ろすという、俯瞰(ふかん)思考で、
細かいところにとらわれないで、ボーっとして眺(なが)めることだ。

宮本武蔵は五輪書の中で、物の見方は、大きく広く見ることが必要で、
遠い所を近くに見て、近い所を遠くに見ることが大事だ、と言っている。
相手の早い刀の動きは、凝視しせず、ボーっと見ることで、わずかの差で太刀を避けることができる。

個々の現象にとらわれていては本質は見えない。
情報もまたしかり、である。

何かを判断するには…
「世のため人のためになるのか」、「人の喜びにつながるのか」、を常に問い続け、
その上で、万感を込めて、無心で眺めたい。



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