2011.9.24 |
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運のいい人から、運が伝わる |
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鷲田小彌太氏の心に響く言葉より…
ある種のお年寄り、あるいは重鎮と知り合ったかどうかの差は大きいと思う。
はっきりいって、お年寄りから学ぶ知識なんてあまりありません。
だから、とくに若い人などにとってはお年寄りと付き合うなんて、すごく面倒くさいはずです。
でも、すごい財産になる。
これは間違いありません。
ぼくの場合はひとつは礼儀、もうひとつはさらっとものをいうことを教えてもらいました。
岩波書店の社長の小林勇は、30何歳かのときに、人嫌いで知られていた幸田露伴とか志賀直哉と
いった、ひとくせもふたくせもあるような人たちに大変かわいがられたといいいます。
だから彼は「じじい殺し」といわれたそうです。
それくらいかわいがられるには、懐に飛び込んでいって、相手の要求に耳を傾け、
かつ顔を立ててあげたからでしょう。
お年寄りとは、尊敬しながら付き合わないとダメです。
いうことが間違っていても「違いますよ」とビシッといってはダメ。
お年寄りは間違いもいうけど、親が教えてくれないようなことを教えてくれる。
世の中の酸いも甘いも知っている彼らの、ずる賢さも、いいかっこうしいも含めて触れてみるのです。
お年寄りが10人いれば、それぞれに味がある。
この味は、60歳以下の世代からは得がたいものです。
世の中のいいも悪いも乗り越えた人がもつ魅力、あるいは逆に、
いまだ乗り越えられずにジタバタしている魅力というのが、彼らにはあります。
お年寄りと付き合うってことは、いつかは自分もそうなるというより、
大人になるとはどういうことかを学ぶことではないでしょうか。
『人生くねくね道の歩き方』サンマーク出版
年長者から好かれる若い人には、「可愛げ」がある。
可愛げのある人の特徴は、明るい、前向き、素直、一所懸命、裏切らない、
茶目っ気がある、感謝が多い、礼儀をわきまえる、等々。
年長者に会ってもらったり、ご馳走になったら、必ずお礼を言ったりメールをするなどの律儀さは必須だ。
偉い人になればなるほど、様々な経験をし、多くの人を見ているから、すぐに全てを見抜かれてしまう。
成功した年長者から学ぶことは多くある…
けち臭くないお金の出し方や、使い方。
幾多の失敗や厳しい環境を乗り越えた経験。
粋な話し方や余裕ある態度。
鷲田氏いわく、「連運」とは、運のいい人がひとり出ると、その運がまわりの人にも伝わり、
おこぼれにあずかることができる。
運のいい人から、運が伝わる。
上の人から可愛がられれば、「連運」をもらうことができる。 |
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