2011.8.24 |
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1009回断られた人 |
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アンソニー・ロビンス氏の心に響く言葉より…
「成功しようとして何百回と試してみたがダメだった」
「何千通りもの方法でやってみたんだ」
などと言う人は多い。
だが考えて欲しい。
そういう人たちは、実際には百通りはおろか、数十通りの方法も試してはいない。
なんとか状況を変えようとするのは7.8回、せいぜい10回くらいまでで、それでうまくいかないと、
ほとんどの人はあきらめてしまう。
「ケンタッキー・フライド・チキン」のカーネル・サンダースが夢を実現するために行動を始めたのは、
なんと65歳のときだった。
そんな歳になって、サンダースを行動に駆り立てたものは何だったのだろう。
当時のサンダースは失意と孤独の中にいた。
初めて受取った社会福祉の金額は105ドル。
その小切手を見てサンダースは怒り狂った。
だがサンダースは、社会に恨み言を言ったり議会に抗議の投書をしたりはしなかった。
その代わりに、自分自身に問いかけてみた。
私は世の中の人たちのために何ができるだろう。
どうすればお返しがでるだろう。
そして最初に浮かんだ答えは、
「そうだ。このチキンのレシピはみんなが気にいってくれている。
このレシピをあちこちのレストランに売ったらどうだろう」
この程度のアイデアなら、思いつく人は多い。
だが、カーネルサンダースの場合はそれだけでなく、それを実行に移した。
サンダースはレストランのドアを叩き、オーナーに自分のアイデアを説明して回った。
「素晴らしいチキンのレシピがあります。
これを使えば売り上げが伸びるはずです。
伸びた分の何パーセントかをわたしにください」
だが、ほとんどのレストランはサンダースを鼻であしらった。
サンダースはあきらめただろうか。
もちろんノーだ。
さっきのレストランは自分のアイデアを採用してくれなかったと落ち込むのではなく、
すぐに気持を切り替えて、どうすれば次のレストランではもっと効果的に売り込めるだろうか、
いい結果をだせるだろうということに集中したのである。
あなたはカーネル・サンダースが、望みの返事がもらえるまで、何度チャレンジしたか
ご存知だろうか。
なんと、1009回断られて1010軒目でようやく採用されたのである。
二年間、来る日も来る日も、古いおんぼろ車でアメリカ中を駆けめぐり、
あの白いスーツを皺(しわ)だらけにして後部座席で眠り、朝になって目を覚ますと、
また新しい誰かに必死で自分のアイデアを売り込んだ。
また、ウォルト・ディズニーは、あの「ディズニーランド(世界でいちばん幸せな場所)」を作ろうと
したとき、その夢への資金提供を、実に302回も断られた。
どの銀行からも、頭がおかしいと思われた。
大きな成功を成し遂げた人たちを見ると、共通の形跡が残っていることに気づく。
それは、拒絶されても絶対に投げ出さないこと、ノーと言われても決してあきらめないことだ。
成功する人は、何があっても自分の夢、自分の目標を実現しようとする。
『人生を変えた贈り物』成甲書房
どんな商売にせよ、1000回断られて、まだ続けようと思う人がいるだろうか。
たいていの人は、一度か二度の挫折や、拒否されることにより、続けることが嫌になる。
自分に都合よく解釈し、「今の商品では売れない」、「値段が高すぎる」、
「やり方が間違っている」と自分で納得し、諦める。
かなり強い信念を持っていたとしても、何度も断られるうちにその自信も揺らぎ、投げ出したくなる。
拒否や拒絶、無視、といった「受け入れてもらえないこと」が続くと、元気がなくなり、
それはボデーブローのようにジワジワと効いてきて心を蝕(むしば)む。
それでも、なお投げ出さないで、あきらめない人だけが成功する。
しかし、「言うは易く行なうは難し」だ。
昨日断られたことは忘れ、「今、これからはいい結果がでる」と、
今ここ、に集中した人だけがあきらめずに頑張れる。 |
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