2011.7.23 |
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あなたのことが大好きよ |
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心理カウンセラーの植西聰(うえにしあきら)氏の心に響く言葉より…
自分自身にコンプレックスが多い人は、「自己肯定感」が低い傾向にあります。
自己肯定感とは、「このままの自分で大丈夫」「自分自身が好きだ」と思う自分を評価する気持です。
その人の自己肯定感が高いか低いかは、パッと見ただけではわかりません。
たとえば、周囲から見ると、地味な雰囲気で、性格が目立たない人でも、
自己肯定感が高いと、ささいなことでは心が折れないものです。
「このままの自分でいい。
特別なことをしなくても、自分は他人に愛されて、充実した人生を送ることができる」
と自然に思うことができます。
そのため、精神的におだやかで、すぐにメソメソしたり、反対にカリカリと怒ったりもしません。
逆に、自己肯定感が低いと、どんなに頭がよくて学歴が高くても、優れた能力があっても、
自分に自信が持てず、ささいなことでも傷ついてしまいがちです。
集団生活の中で傷ついても、家に帰ってそれを癒してもらうことができれば、
子どもの心の傷はすぐに治ります。
「お母さん、今日、僕は幼稚園でお友だちとケンカをしたんだ。
僕なんて、幼稚園の嫌われ者なんだ」
と子どもがポツリともらしたとき、
「心配しないで。お母さんもお友だちも、あなたのことが大好きよ」
と母親がすぐに優しい言葉をかけてあげられれば、ダメージは快復するのです。
それは、母親以外の誰かでもかまいません。
しかし、母親が厳しい家では、
「友だちがあなたを仲間に入れてくれなかったのは、あなたの方にも原因がある」
「あなたはワガママだから、お母さんも参ってしまうわ」
というような言い方をすることがあります。
子どもはこのような経験を幾度となく重ねていくうちに、いつしか、
「こんな自分だから愛されないんだ」
と、自分を責めて、どんどん自分のことが嫌いになっていってしまいます。
そのため、心が折れやすい人の中には、母親に厳しく育てられたという人が多くいます。
『「折れない心」をつくるたった一つの習慣』青春出版社
子どもの頃から、母親や父親から、誉められたり、ニッコリと笑顔で接してもらったり、
抱きしめられたり、認められたり… というように、愛されて育った子どもは、
自分を愛すことができ、自己肯定感が強い人となる。
反対に、頭ごなしに怒鳴られたり、批判されたり、はては、馬鹿と言われたり、
暴力をふるわれて育った子どもは、自分に自信がなく、自己肯定感の低い人となる。
自分に自信がある人は、嫌なことを言われても、すぐに立ち直ることができる。
しかし、そうでない人は、いつまでもそれを引きずって落ち込んでしまったり、
逆にヒステリックに反撃したりする。
自分を好きになれない人は、子どもの頃から必要以上に厳しく育てられた人が多いという。
厳しさも大事だが…
「あなたのことが大好きよ」
「いまのままで大丈夫」
「あなたならきっとできる」
と笑顔で言われたら、人はどんどん元気になってくる。
愛ある優しい言葉をもらえたら、どんな人でも、自信と勇気が湧いてくる。 |
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