2011.6.18 |
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比べるものを知らないだけ |
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美輪明宏さんの心に響く言葉より…
生きていればうまくいかない時は、必ず訪れます。
悩んだり、落ち込んだりせず、もっと強くありたいと誰もが思うもの。
でもその方法は意外に簡単なんです。
よく水商売の女性たちは、強くたくましいといいます。
それはなぜだかわかりますか。
仕事柄、あらゆる階層のたくさんの男女を見ているからなのです。
この人はこう、あっちの人はああというふうに、比べるものをたくさん持っています。
だから男を悩ますくらい、手玉に取れるんです。
自分が弱いと悩んでいる人のほとんどは、実は弱くなんかないのです。
ただ「比べるもの」を知らないだけ。
人生経験が乏しくて、世間知らずだから、生きづらいだけなのです。
答えを見つけるには、視野を広げることが必要です。
異分野、異業種の人と話をしてみる。
それだけでも「比べるもの」を獲得できるはずです。
『愛の話 幸福の話』集英社
他人と比較はしてはいけない、とはよく言われることだ。
成功している人を見て、卑下したり、うらやんだりしてはいけない、という意味だ。
しかし反対に、ケガをしたときなど、「この程度ですんでよかった」と最悪の状況と比較することがある。
こういう比較は、心を楽に保つための大切な考え方だ。
多く年を重ねるということは、嫌なことも、いいことも、たくさん見て、経験している。
だから、多少の浮き沈みは人生にはつきもの、と肚をくくることができる。
しかし、人生経験が少ない人は、少しの荒波にもまれると、
それがあたかも人生の一大事だと錯覚することがある。
人生の先達から学ぶことは多い。
自分が弱いと悩んでいる人は、他に「比べるもの」を知らないから、そう思い込んでいるだけ。
たくさんの人と会い、視野を広げ、違った引き出しを増やすことが、生きることを楽にする。 |
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