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2011.6.9

転んだら起きればいい

ボクサーの辰吉丈一郎氏の心に響く言葉より…

今年5月に41歳になった辰吉丈一郎は、今なお現役に強いこだわりをみせている。
実戦からは2年ほど遠ざかってしまったが、ボクサーの基本でもあるロードワークは欠かさず、
連日のジムワークも精力的にこなしている。
食事制限を続け、今も20代の時と同じ57〜58kgを保っている。

目標は、日本人が誰も成し遂げていない、4度目の世界王座獲得だ。

「夢のような話だ、不可能に近い話だという人がいることはわかっているけれど、
それは他人がそう思うだけのこと。
ボクは違った尺度や考え方を持っているからね。
人生は障害物競争みたいなもので、ゴールはひとつだけじゃないし、いろんなゴールがあるから、
それぞれが自分のゴールに向かって進んでいけばいいんじゃないの?」

その半生はまるでジェットコースターのようである。

網膜裂孔、戦線離脱、王座陥落、王座復帰、網膜剥離、再度の戦線離脱、
海外での戦線復帰、世界戦3連敗、3度目の王座獲得、王座陥落、事実上の引退、
3年後に復帰、38歳で敗北… 

辰吉は独得のプラス思考の持ち主でもある。

「ピンチの時は(自分で何とかする)という前向きな考えを持って、その状況を楽しめばいいんですよ。
真っ直ぐに人生のレールが敷かれていたらおもしろくないでしょう?
ボクが歩いている道は遠回りかもしれないけれど、遠回りにはそれなりの景色があるんですよ。
誰も見たことのない景色がね。
誰も行ったことがない、誰もやったことがない、
それをやり遂げることにボクは大きな価値を感じているんですよ。
ワクワク気持ちが心の底から沸き上ってくるんです」

「順調な時は誰でも風に乗ることができる。
調子に乗ってしまうと厄介なことになるので、順調なときほど注意したほうがいい」

難しいのは、逆風が吹いている時だ。

「風向きが変わるのを根気強く待つのもひとつの方法。
でも状況によっては逆風であっても突き進まなければならない時がある。
たとえゆっくりであっても足を前に出せば確実に前進するはず。
前に出ようとすれば、絶対に何かが変わる。
なぜなら、そこには意志があるから」

そして、41歳のカリスマボクサーは力強く宣言する。

「ボクはやめ方も知っているし、やめる場所も、やめるタイミングもわかっている。
ただ、その時期が来ていないだけ。
もう一度世界チャンピオンになる目標があるし、やる自信もある。
一度だけの人生、自分の道を自分の好きなように生きてみたい。
転んだら起きればいい、失敗したら次にがんばればいい。
それがボクの生き方なんよ」

『DIME』2011年12号「逆境に負けない男の生き方」


幼年期にいじめられっ子であったという辰吉は、浪速のジョーと呼ばれ、
その人気はすさまじく、辰吉をみてボクシングを始めたボクサーは多くいるという。

レフェリーのリチャード・スチール氏をして、
「あれだけ多くの青少年を夢中にさせるという点では、辰吉が世界一だと確信している」と言わしめた。
(ウィキペディアより)

ヨットは逆風に対しては、真っ直ぐには進めないが、クローズホールドといって、
斜め前に約45度まで上ることができ、帆の反転(タックという)を繰り返し、
ジグザグに前に進んで行くことができる。

逆風を真っ直ぐに進もうとすれば、必ず押し返される。
時には、まったく違う方を向いて、ジグザグに進むことも必要だ。

富士山に登る道はいくつもある。
大事なことは、富士山に登ろうとする志だ。

自分の目標や生き方は、人が何と言おうと、自分しか決められない。

「転んだら起きればいい」
逆風にあおうが、何度失敗しようが、己の立てた志をしっかりと心に刻み、生きていきたい。



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