2011.6.8 |
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長生きしたアメーバ |
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スティービー・クオレ・ダービック氏の心に響く言葉より…
カリフォルニアの研究者たちが、アメーバの育つ条件を調べるため、
アメーバの一群を二つの異なるタンクに半分ずつ入れた。
第一のタンクでは、水の温度、水位、その他諸々、注意深くモニターし、
成長に必要な完璧な条件になるよう整えた。
一方、第二のタンクに入れられたアメーバは常に変化にさらされ、暑さと寒さの極限に置かれた。
さて、どちらのタンクのアメーバが長生きしたか?
驚いたことに、早死にしたのは、第一のタンクの、快適な環境に置かれたアメーバだった。
研究者たちは、次のように結論づけた。
あまりに居心地よい環境にいると、よどみや腐敗が生じる。
一方、努力を強いられたり、周囲に馴染むことを余儀なくされることは、成長を促進する。
あなたは、すべての条件が整ったらうまくいく、と思っているのかもしれない。
しかし、むしろすべての条件が整っていないいまの状況をこそ喜ぶべきだ。
『新 自分を磨く方法』ディスカヴァー・トゥエンティワン
誰でも、どんな人でも、苦労や困難や災難がないことを願う。
あえて、厳しい状況に陥ることなど、一人も望まないからだ。
しかし、世の中は逆説と不思議に満ちている。
だれもがうらやむような、居心地のいい幸せな環境の中では、人は成長できない。
松下幸之助翁は、「自分は、貧乏で、学歴がなく、病気がちだった。だから成功した」とよく言ったそうだ。
その中のたった一つでもあれば、我々はへこたれてしまい、何かできない言い訳にするだろう。
逆境に陥ったとき、その不運を嘆いたり、愚痴を言ったりせず、
それを乗り越える努力を粛々とする人に運は巡ってくる。
完璧な条件のもとでは、アメーバーでさえ長生きできないという。
泣きたくなるような厳しい状況こそが、我々を育て成功に導いてくれるのだと、肝に銘じたい。 |
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