2011.6.3 |
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恩返しの法則 |
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日本のイメージトレーニングの第一人者、西田文郎氏の心に響く言葉より…
「人生とはなにか」を考えたとき、私は、
「恩を感じて、恩返しをして死んでいくこと」
だと思っています。
恩を感じる力とは、「積極的自己犠牲」です。
親は子の面倒を見て、子は親の面倒を見る。
かつての日本は、それが当たり前でした。
ところが現代の日本人は、親への恩を忘れています。
自分を犠牲にしてでも、親の面倒を見ようとする「本当の愛」を持っていません。
「社会的成功」=「人生の幸せ」とはき違え、他人との競争に勝つことばかり考えています。
「自分は、まわりに生かされている」ことを忘れてしまったのです。
日本人が豊かさの代りに失ったもの。
それは、恩を感じる力です。
他者のために尽くすことが、自分の幸せにつながることに、気づいてほしい。
そのためにも、「恩返しの法則」を実践してほしいと思います。
人は、自分以外の人との出会いによってしか、成長できません。
自分以外の人と一緒にいなければ、「心の幸せ」を感じられません。
「恩返しの法則」を実践すれば、「自分がまわりに生かされている」ことに気づくことができる。
そして、どんな小さなことにさえ「恩」を感じ、「生きていてよかった、
生かされてよかった」と幸せをかみしめることができるのです。
『一瞬で人生が変わる 恩返しの法則』ソフトバンククリエイティブ
「あなたが感謝すべき人、10人の名前をあげなさい。
そして1年以内に、10人全員にあなたの感謝を伝えなさい」
と西田氏は言う。
人間にとって、最も根源的な恩返しは「親孝行」だ。
そして、親孝行といえば、二宮金次郎が思い浮かぶ。
父親が病気がちとなって家も零落し、小さな子どもを抱えた母親も働けないという劣悪な環境の中、
金次郎は、子どもの頃から、昼となく夜となく働き、家を助け、親孝行した。
13歳の時に父親が、母親は15歳の時に亡くなり、結局、金次郎は叔父の家に引き取られ、
兄弟もバラバラになるという、過酷な運命を生き抜き、それを乗り越えた。
かつての日本では、そんな厳しい現実はいたるところでみられた。
積極的な自己犠牲とは、論語にある「身を殺して仁を成す」の心だ。
「我が身を殺しても、仁の道をなすこと」だが、世のため人のために、身を投げ出す覚悟のあること。
感謝には行動が伴わなければならない。
百万遍、「恩返し」と唱えたところで、恩返しはできない。
お世話になった方々に、メールや電話ではなく、直接に出向いてお礼を申し上げたい。 |
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