2011.5.19 |
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人生の方程式 |
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守屋洋氏の心に響く言葉より…
戦国時代、魏の大臣である季梁(きりょう)が、隣国を攻めようとしていた王をいさめるために、
次のようなたとえ話をしました。
いま、帰ってくる途中、道で一人の男に会いました。
車を北に走らせながら、
『楚(そ)の国に行くつもりだ』
と申します。
『南の楚の国へ行くのに、なぜ逆方向の北へ向かっているのか』
と聞きますと、男は、
『馬は飛びきりの上等だ』
と申します。
『良い馬かもしれんが、道をまちがえている』
こういいますと、
『旅費もたっぷりある』
と申します。
『そうかもしれんが、道をまちがえている』
重ねていいますと、男は、
『いい御者がついている』
と答えます。
こう条件がそろっていれば、ますます楚から遠ざかっていくだけです。
かりにすばらしい目標をかかげて努力しても、方針が誤っていれば、
努力すればするほど目標から遠ざかってしまうことを教えています。
『男の器量 男の値打ち』PHP文庫
京セラの創業者、稲盛和夫氏は、「人生の方程式 」があるという。
それは…
人生・仕事の結果 = 考え方 X 熱意 X 能力
人生の成功は、考え方と熱意と能力で決まる。
だが、すべて掛け算だから、考え方がマイナスであったら全部がマイナスとなってしまう。
つまり、考え方が間違っていたら、意欲や能力があればあるほど、大きく失敗するということ。
昨今は、意欲ばかりが強く、どんなことでも、元気や気合があればできると錯覚している人が多い。
しかし、大切なことは、利他か利己か、善か悪か、愚直か狡猾か、というような考え方や方向性。
どんなあくどいことをしようが、儲かればいいと考えるか、
世のため人のためを先に考え、利はあとからついてくると考えるのか、でもある。
稲盛氏は、この方向のことを「ベクトル」といい、
会社や組織で、考え方を共有することを「ベクトルを合わせる」という。
正しい方向や考え方、あるいは哲学を持つこと、これこそが人生にとって最も大事な事だ。 |
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