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2011.5.12

老化現象は年齢に比例しない

邱 永漢(きゅうえいかん)氏の心に響く言葉より…

私たちが常識として受け入れていることは、過去の体験によってつくりあげられたものである。
したがって、社会的な体制や環境に大きな変化がなければ、多少時間が経ってもそのまま通用する。

ところが、体制や環境は時代とともに刻々と変わっていく。
すると、過去の常識では割り切れないことが、次々と起こってくる。
「おかしいなあ。どうしてこんなことになるんだろうか」と首をかしてげているあいだはまだよい。

人間は自分の体験にもとづいて築かれた常識を自分の拠りどころとするから、
常識に反することが起こったら、「そんなバカなことがあってたまるか」とか、
「世の中、間違っている」とか、新しく起こった現象を否定にかかる。

そういう反応を示すのを老化現象といい、
「俺もそろそろ年をとってきたらしいな」と自覚しているうちはまだよいが、
真顔で世間や若者たちを批判しはじめたら、老化現象もいよいよ本格化したな、ということになる。

老化現象は、もちろん、年齢に比例するとは限らない。
おかれた地位や環境によっても違うが、個人差もある。
40代で早くも固定観念の塊みたいになって困る人もあるが、
80歳になっても青年のように発想の柔軟な人も見かける。

ところが、世の中は年功序列で出世する仕組みになっているから、
企業や組織のトップに近づく頃にはかなりの年齢に達しており、
すでに老化の激しい人やそろそろ老化現象を起こしはじめた連中が、マネジメントの実権を握っている。

そういうところへ不況が来襲したり、構造変化が起こってくる。
常識で判断できないことが起こったとき、常識で通そうとすると、
たちまち壁にぶつかってしまうし、常識から一歩も踏み出すことができなくなってしまう。

『立て直しの原則』実業之日本社


「政府や東京電力は想定外と言っているが、我々がそんなこと言っていたら、つぶれてる。
想定外なんて言い訳したらあかん」と言ったのは、日本電産社長の永守重信氏。
永守社長は、1944年生まれの67歳。

経団連の会長が痛烈に批判した浜岡原発停止問題について、
「浜岡原発の運転停止は正しい判断」と語ったのはスズキの鈴木修会長兼社長だ。
鈴木修氏は、1930年生まれの81歳。

さらに続けて、
「地元企業として、一人の日本人として高く評価したい。
浜岡原発の近くには相良工場もあり、従業員の安全確保を考えるとホッとしている。
東京電力福島第1原発の事故を目の当たりにして、これが浜岡原発で起きたら大変なことになる。
雇用の問題もあるだろうが、(政府の決定は)やむを得ない」
その上で「あらゆる節電をやらなければならない」と語った。(日経新聞より)

想定外という言葉も、批判も老化現象がなせる反応。
若くしてすでに老人もいるし、80歳を過ぎた若者もいる。

環境が激変したときに、どんな反応をするか…
大変化も不況も、莞爾(かんじ)として受け止めることができる柔らかな感性を持ちたい。



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