2011.5.1 |
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ノルマがないからこそ、自分で厳しく律する |
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小林正観さんの心に響く言葉より…
「あるがまま」というのは、自分もあるがままにやるが、相手のあるがままも受け入れるということ。
「わがまま」というのは、自分はあるがままにやるが、相手のあるがままは受け入れないこと。
(足立幸子さんの言葉)
暴走族が真夜中に大勢で爆音をとどろかせながら我が物顔に街中を暴走するのも、一つの「自己中心性」。
安眠を妨げられて迷惑をこうむっている人たちの存在を想像できていません。
「自己本位な人」は、自分の素直な気持ちに従って行動することで、
まわりに多大な不利益や不愉快を与えることが少なくありません。
人は「自己中心性を排すること」、「人の話をよく聞き、いつも学ぼうとすること」、
「自己顕示欲をなくすこと」で“謙虚さ”を手に入れることができます。
この「謙虚さ」は人の「品性」を形づくる大切な要素です。
『心を軽くする言葉』イースト・プレス
日本中で、いや世界で一番、品がいい方は天皇陛下だ。
避難所でも膝をついて人々と接し、静かに耳を傾ける。
一般の我々がとっくに忘れてしまった計画停電も、
自らのご意思で自主的に4月いっぱいまで停電されている。
産経新聞には、陛下の自主停電についてこう書いてあった。
「食事は、簡単なものでいいから」
東日本大震災後、天皇、皇后両陛下は食事を担当する職員にこのように指示される場面があったという。
「停電中だと、調理に支障がでるだろうというご配慮だったのではないか」と側近は振り返る。
那須御用邸の職員用風呂の開放、御料牧場で取れた卵、缶詰などの提供…。
両陛下が地震後に意向を示された前例のない取り組みの中でも、自主停電は特徴的だ。
自主停電は「国民と困難を分かち合いたい」として3月15日に始められた。
皇居がある東京都千代田区は計画停電の対象になっていないことについて、
陛下は「ノルマがないからこそ、自分で厳しく律さないといけない」と話されたという。
東京電力では、「電気の需給バランスが著しく改善した」として、
計画停電を8日から「原則不実施」としたが、実は両陛下は自主停電をその後も毎日続けられている。
計画停電が終わっても、東電では「やむを得ず計画停電を実施する場合」のスケジュールを発表し続けており、両陛下はこれを利用されているようだ。
夏場に打ち水をするなど、節電のため日頃から工夫している両陛下は、
今月末で自主停電に区切りをつけ、通常の節電生活に戻られる。
【産経新聞】(4月28日)より
物があふれ、何不自由なく育った現代の我々。
陛下のお言葉、「ノルマがないからこそ、自分で厳しく律さないといけない」は、今我々が一番必要なことだ。
謙虚であることを実践し、品のある日本人を目指したい。 |
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