2011.4.25 |
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本業以外のプラスアルファ |
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岡野雅行氏の心に響く言葉より…
「自分の仕事は一所懸命やっています」って言う人がいる。
「だから、どうなの?」。
俺はそう言いたいね。
本業をきちんとやるのは当たり前だし、本業なんてのは、
習えば誰だって、そこそこはできるようになるんだ。
それだけじゃや、世渡りは難しいね。
本業以外のプラスアルファを持つことが大事なんだ。
俺の友だちの息子さんに、外科医がいるんだ。
まだ若いし、腕もある。
だけど、腕だけじゃダメなんだな。
子どもの患者は、医者と聞いただけで半べそ。
注射器なんか持ち出されたら大泣きだ。
そこで、その息子さんは考えた。
「なんとか、子どもを楽しませながら、診断することはできないかな?」
で、覚えたのが手品だったってわけさ。
子どもが診察室に入ってきたら、笑顔でまず手品を見せる。
喜んじゃうだろう?
そのスキにちょいちょいっと診ちゃうって寸法だ。
東大卒で腕がよくったって閑古鳥だよ。
だけど、「あの手品の先生のところに行こうか?」ってやれば、「行く、行く!」ってなもんだよ。
ここなんだよ、「世渡り力」ってのは。
何も手品に限ったことじゃない。
自分のキャラクターに合ったプラスアルファでいいんだ。
要は「あいつが来るとおもしろいよ。何かやってくれるよ」ってもんを身につけることだな。
芸にはからっきし自信がなきゃ、“専門家”になる手もあるな。
温泉場には人よりちょっと詳しいとか、旨い食いもの屋をよく知ってるとか。
『人生は勉強より「世渡り力」だ!』青春出版
意外や意外、「こんな趣味を持っている」、「こんな特技がある」、という人には、なぜか魅力がある。
その人のイメージと落差があればあるほど、そこに驚きがある。
「あいつは面白いよ、何かやってくれるよ」と期待される人は、
どうやったら人に喜ばれるか、をいつも考えている人だ。
本業を一所懸命やるのは当たり前。
本業以外に、人に喜ばれる手段をどれだけ持っているかが、その人の魅力の幅ともいえる。
引き出しがたくさんあり、懐が深いということだ。
世渡り力を持っている人は、本業以外のプラスアルファがある人。
「この人には、何かある」、と思われるような魅力あふれる人でありたい。 |
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