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2011.4.23

善い縁を結んでおくこと

安岡正篤師の心に響く言葉より…

世の中は、人間というものは、何がどういう関係を持つか計り知れません。
たとえば、自分は事業界に入った。
製鉄会社である。
だから、鉄関係の人々には交際する、鉄関係の書物なら読む。
その他の人間にはあまり用事がない。
畑違いの本は読まない。

…こんな考えの人間が多いものです。
こういうのを浅見というのです。
人世の因果の微妙複雑なことがわからない浅はかな人間です。

金融のために銀行に行って、いくら頼んでも金は貸さない。
百計尽きておる際、ひょっこり昔の友人に逢った。
「おう!珍しい。どうしてる?」
「自分はこんな始末だ」
「そうか、君なら何でもやりとげられる人物だ。(こう見込まれる自分であることが何よりたいせつだ)
僕の親友に××がおる。彼は話がわかる。一つ紹介しよう」
…こういうことから、意外な道が開けることが、しばしばあるのです。

人生の出来事というものも、たとえば何が幸いであり、何が禍(わざわい)であるかは、容易に分からぬ。
凡俗の浅薄な考えで、これは幸福だ、これは禍だとすぐに決めるが、
人生・自然・天・神の世界の真実・理法は、そんな単純な、あるいはいい加減なものではない。
「人間万事塞翁(さいおう)が馬」という諺(ことわざ)もあります。

平生から、およそ善い物・善い人・真理・善い教え・善い書物、
何でも善いもの・勝れているもの・尊いものには、できるだけ縁を結んでおくことです。

これを「勝因」といい、「善縁」といいます。
とにかく、せっかく善い人に会い、善い書を見、善い話の席につらなりながら、
キョトンとしたり、欠伸(あくび)をしたり、そっぽを向いたりしている人間はだめであります。
うつけ者です。
むしろ何でもないようなことでも、耳を傾けたり、目を光らせる人であったら、何か見どころのある人間なのです。

『運命を開く』プレジデント社


中国の四書五経の一つ「大学」の中に、こんな一節がある。

心ここに在(あ)らざれば
視(み)れども見えず
聴(き)けども聞こえず
食(く)らいてその味を知らず

心がうわついて、うわのそらの時は…
どんなに素晴らしい物をみても、その真実が見えない。
どんなに、善い話を聞いても、心にストンと落ちない。
最高に旨い物を食べても、まるで砂をかむようで味がわからない。

普段から、いかに、善きもの、善きこと、善き場所、善き話、善き人、
と縁を結んでおくかは人生にとってとても大切なことだ。

しかし、どんなに素晴らしいものや人と接しても、
始終、うわのそらで、キョトンとしている人間は、せっかくの縁というチャンスをものにできない。

何が幸せにつながるかは誰もわからない。
だからこそ、視野は広く持ち、ささいな縁も大事にする人でありたい。



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