2011.4.12 |
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イチローとデッドボール |
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小林正観さんの心に響く言葉より…
メジャーリーグで活躍するイチロー選手は、デッドボールを受けても怒った顔を見せないそうです。
投手を睨みつけたり、痛そうな顔もみせずに、淡々と一塁へ走っていきます。
これはピッチャーにとってどういう意味があるでしょうか。
ムッとした顔をされたり、挑発的な態度をされると、
ピッチャーはそれだけで自分がボールをぶつけたことの贖罪(しょくざい)をしてしまうといいうこと。
イチロー選手のように、ただ黙々と一塁へと向っていくのを見るのは、
ボールをぶつけたピッチャーとして辛いものがあるようです。
そのため、同じピッチャーが二度、三度とぶつけることはありません。
怒りを投げつければ怒りが、温かさを投げかければ温かさが返ってきます。
自分もまわりも、嬉しい、楽しい、幸せと感じるものを投げかけてみてはどうでしょう。
『無敵の生き方』廣済堂出版
正観さんは、「投げかけたもの」は、あなたに返ってくる、という。
これは、「ザ・シークレト」や「引き寄せの法則」でも同じことを言っている。
どうしても、絶対に会いたくないと思っている人がいると、
逆にその人とたびたび会うことになったりする。
「その人のことばかりを考え、思っている」、という逆説的な引き寄せをしてしまうからだ。
「この人とは絶対に会いたくない」、という考えは捨て、
別の誰かに、「絶対に会いたい」というプラスの思いを持つこと。
あるいは、「その人のことをすっかり忘れる」ことでもいい。
震災後少したち、色々な問題解決が遅々として進まず、
もどかしさに、怒りを発したくなる気持はわかる。
しかし、あまりに強く、憎んだり、怒ったりすれば、その逆の現象が生まれてしまう。
原発や放射能に怒りを発するのではなく、お役目を終えた原発に感謝し、
同時に、別の新エネルギーの誕生を願う。
そして、自衛隊や、現場で働く作業員の方のご労苦に感謝する。
「いい言葉」、「いい思念」を淡々と投げかけたほうが、世の中は明るくなる。 |
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