2011.2.25 |
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人生は一幕の舞台 |
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名倉康修(なぐらやすのぶ)氏の心に響く言葉より…
会社というものはことばを換えれば、劇場である。
舞台は職場であり、監督は社長、台本はマニュアルだ。
大道具小道具が治具(じぐ)工具、役者は社員で、お客さんは観客である。
観客であるお客さんに、感動と満足を与える内容のある芝居をすれば、お客さんは喜んで木戸銭を出す。
感動と満足を与えるには、そこに面白さ、楽しさ、人間臭さ、美しさがなくてはならない。
また、役者も主役だけではだめだ。
端役もいるし、通行人だって必要だ。
そのチームワークがとれてこそ、いい芝居ができる。
会社も同じだ。
監督である社長を中心に、主役から端役まで、チームワークのとれた一枚岩の軍団でなくてはならない。
台本、つまりマニュアルや計画があるだけではだめだ。
それをいかに役者がこなしていくかが問題なのだ。
いくらりっぱな経営方針やシステムを発表しても、それを実行に移さないことにはなにもならないのである。
『実践社長学』竹井出版
人生を一幕(ひとまく)の舞台とするならば、
脚本を書くのは自分で、演出、照明、音響、小道具、宣伝、そして主演も自分だ。
嫌いな奴、つまらない人間、と出会うのも、自分で脚本に書いた。
大きな失敗や、挫折も、どん底のシーンも入れてみた。
その状況がひどければひどいほど、そこから立ち直り、ハッピーになれば、大喝采を受ける。
波乱万丈、ジェットコースターのような舞台は、ハラハラするが見ごたえがある。
人生芝居の観客は神様。
どんなに下手で不器用な演技でも、真剣に一所懸命演じれば、賞賛の拍手をしてくれる。
反対に、手を抜いたり、投げやりに演じれば、安くてたいくつな三文(さんもん)芝居となり下がる。
他の出演者もいるのに、気も使わず、身勝手で、傍若無人だったら、
観客は見かねて、席を立って帰ってしまうかもしれない。
人生は一幕の舞台
不平不満の気持で演じるのも、感謝の心で楽しく演じるのも、すべては自分次第。
二度とない夢の舞台を、主役として真剣に、一所懸命演じきりたい。 |
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