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2011.2.9

残心は、こころのゆとり

小笠原敬承斎(おがさわらけいしょうさい)氏の心に響く言葉より…

小笠原流では、「残心(ざんしん)」を大切にしている。
「残心」とは文字のごとく、相手に対するこころを最後まで残す、ということ。

たとえば、お辞儀を行う際には、必ず残心を取り入れる。

お辞儀に「礼三息」を取り入れることが大事だが、お辞儀をしたあと、
さらに上体が元の姿勢に戻ったあとに数秒、こころを残すこと、
すなわち間をとることで、お辞儀に深みが生まれる。

つまり残心は、こころのゆとりそのものを表すのである。
すぐに次の行動に移りたい気持が勝ってしまうと、
お辞儀の印象が軽くなるので注意しなければならない。

しめくくりにこころを込め、さらには緊張感を持続させることは、
剣道で打ち込みの後の態度に重点をおくことにも通じる。

「礼三息」とは、身体を倒してからもとの姿勢に戻るところまで、ゆっくりと動作をおこなうこと。
それには、正しい息遣いを取り入れることが有効である。
@息を吸いながら上体を倒す。
A動きが止まったところで息を吐く。
B再び息を吸いながら上体を起こす。
このように「吸う」、「吐く」、「吸う」、という息遣いを行うことを小笠原流では、「礼三息」と呼んでいる。

客を送るさいの見送る側も見送られる側も、最後まで相手に対するこころを残し、
互いのこころを通わせることが大切である。

「残心」は「間」である。
残心を大切にする男性は、雄麗なこころを持っているに違いない。

『誰も教えてくれない男の礼儀作法』光文社新書

ほとんどの人は、お辞儀や礼をしたあと、頭を下げて何秒かそのまま待っていることができず、
すぐに顔を上げてしまう。
そういうお辞儀や礼は、ちょこんと頭を下げるだけの、心のこもらない軽いものとなってしまう。

残心(ざんしん)は、武道でもよく使われる言葉だ。
技を決めた後でも、相手の反撃に対して油断をしない、という心的態度であり、かまえでもある。
剣道では、一本とったあとガッツポーズなどしようものなら、驕(おご)りや慢心があり、
「残心なし」とみなされ、一本を取り消されることもあるという。

残心は、最後まで気を抜かない、深みのある美しい所作。

頭を下げたあと、さらに何秒かその状態で待っているのは、我慢の「間」、ともに心の余裕が必要。
余裕のある人には、また会いたいと思わせる余韻(よいん)がある。

長く響く余韻を感じさせるような、魅力ある人でありたい。



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