2011.2.7 |
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人のやさしさは涙の量に比例する |
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坂本光司教授の心に響く言葉より…
今、企業がいちばん求めている人財は、知識やノウハウ、あるいはテクニックの保有ではなく、
やさしさや組織の仲間のことを思いやる心、つまり利他の心をもった人である。
物的にほぼ満たされた今日、やさしさこそが、社会がいちばん飢えているものだからだ。
だから多くの企業は、採用、社内教育にあたっては、
やさしさと、利他の心をもった社員を採用、育成したいと考えている。
学生や社会人も、このやさしさ、利他の心を高める生き方、学び方を心がけるべきなのだ。
こうした人財になるためのいちばんよい方法は、
心やさしい利他の心をもって人生を生きている人々の言動に真摯(しんし)に学ぶことである。
それとともに、心洗われる書物を意識的に読んだり、利他の心あふれる場所に出かけてみたりする。
そして恥ずることはない。
人の苦しみ、悲しみ、喜びに触れ、涙することだ。
私の経験からいえば、人のやさしさは涙の量に比例するのだから。
『経営者の手帳』あさ出版
どんなに数字をあげる力があろうが、技術を持っていようが、
思いやりのない自己中心的な人間は、結局企業や組織からは必要とされなくなる。
なぜなら、他人の幸せをはかるという利他の心がなければ、企業も人も、長くは生き残れないからだ。
どんな企業でも組織でも、その存在する意義は、「顧客の喜び」のためにある。
顧客の喜びや幸せを考えることができる人は、利他の心を持った人。
他人の痛みや悲しみが分からなければ、利他心や思いやりの心は生まれない。
そのためには、できる限り感動の場面に立会い、感性豊かな人たちと付き合うこと。
昨今は、マスコミやツイッターでの何気ない発言が大問題となることがある。
そのほとんどが、人の気持ちがわからない思いやりのなさや、
人の心を踏みにじるような利己的な発言に端を発している。
企業や店舗の苦情も、このやさしさや気配りの足りないことからくるものが多い。
人の痛みや悲しみを感じ、涙できる人でありたい。 |
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