2011.1.31 |
|
凡を極めて、非凡に至る |
|
佐々木常夫氏の心に響く言葉より…
「仕事のやり方」はどうやって学べばいいのでしょうか?
簡単です。
他人の優れたところを真似(まね)ればいいのです。
君の周囲を見回してこらんなさい。
上司や先輩のなかに「すぐれ者」がいるでしょう。
職場の人だけではありません。
君の会社のトップ、他部署の人、お客さま、仕入先などのなかには、
皆から親しまれ、尊敬される人が何人かいるはずです。
そういう人を見つけ出しなさい。
そして、その人の行動に注目するのです。
その人が何時に出社するのか、どんな話し方をしているのか、どんなふうに電話をしているのか…。
ぼんやり見ていてもダメですよ。
些細なことを見逃してはいけません。
神は細部に宿るといいますね。
その人たちの行動の細部にこそ、大事な秘密が隠れているものです。
大事なことは、その人から学んだことを、すぐに実行することです。
自分流に応用してみるのです。
「なるほど」と思うだけでは何の意味もありません。
「わかること」と「できること」はまったく別のことです。
私は常々、「プアなイノベーションより、優れたイミテーションを」と言っています。
凡を極めて、非凡に至る…。
これこそが、君が成長する秘訣です。
『働く君に贈る25の言葉』WAVE出版
佐々木常夫氏は、長男の自閉症や、妻の3度の自殺未遂など、
幾多の困難を乗り越え、東レ経営研究所の社長になった不屈の人だ。
「真似(まね)る」は、「真似(まね)ぶ」ともいい、「学(まね)ぶ」と同じだ。
すなわち「真似る」ことは、学ぶこと。
赤ちゃんが口真似で言語を覚えていく過程と一緒。
我々はとかく、大きなことに目がいきがちだが、
実は、些細(ささい)なこと、細部にこそ、人生を生きるのに重要な鍵が隠されている。
些細なこととは、挨拶、返事、あとかたづけ、掃除の仕方、メールや手紙の返信、
人への細やかな気遣い等々といった、人間として身に付けておくべき基本的な躾(しつけ)や、
毎日の平凡に思える凡事(ぼんじ)のことだ。
人の評価のほとんどは、大きなことではなく、日頃の些細な行動や言動で決まってしまう。
徹底的に学ぶということは、細部も真似ること。
そして、学んだら、それをすぐに実行に移すこと。
「凡を究めれば、非凡に至る」
細部を徹底的に学(まね)ぶことにより、物事の本質を極め、成長していきたい。 |
|
|