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2011.1.18

伝記的人物に会うこと

伊藤肇氏の心に響く言葉より…

財界不倒翁といわれる日本化薬会長の原安三郎は
「人物の研究には、第一に伝記を読むこと。第二に伝記的人物に会うこと」の二つを挙げている。

いわく
「私は若い人たちに、人生行路の指針として先人の伝記にまさるものはない、と勧めている。
伝記は学校教育からは得られぬ先人それぞれの工夫や
努力の跡を生のままの形で、われわれに教えてくれる」

さらに伝記の読み方としては「学校を卒えて、社会へでたあとの10年間を読めば十分である。
生まれは何処だとか、偉くなってからの自慢話はすてる。
そして、現在できることか、できないことか、できることならやってみよう、
という判断や反省をもちながら、自分を陶冶(とうや)してゆくことだ」という。

原安三郎もまた早稲田大学在学中から、日曜日は腰弁で実業界の先輩を訪ねてまわったが、
特に選んだ相手は、正規の学校教育を受けずに、独学独歩で成功をかちとった人物を尋ねまわり、
そういう人物でなければ得られない貴重な教訓をきいてまわった。

大学をでて、人生のハイウェイを、まっすぐに登ってきた連中よりも、
ジグザグ・コースを転々として、苦労を身につけた人物のほうがはるかに魅力があることは事実だ。
ただし、忘れてはならぬことは、同じ苦労をしても、
悪くなる人間、きたなくなる人間も大勢いるということである。

その真贋(しんがん)を見分ける目を絶えず養っていかなければならぬことは、いうまでもないが、
そういう人物洞察力を身につけるには、より多くの人間にぶちあたって、
真剣勝負をくり返すこと以外に方法はない。

「つまらぬ本を百冊よむよりは、すぐれた本を百回読むほうが、はるかに為になる」
といったアランの箴言を一ひねりして、小泉信三は
「百冊の本を読むよりは百人の人間に会え」と説いている。

「すぐれた人物」に接触することが自己練磨に有益だというくらいは誰しも考えることである。
ただ、それを実践するか、否かが、ダメ人間か、飛躍する人間かの分かれ道となる。

『現代の帝王学』プレジデント社

今の時代は、伝記的人物に会うのは、普通は難しい。
セキュリティーの問題もあるが、昨今の伝記的人物は、メディアに出たり、
ブログ等で発信していることも多く、それでもなお直接に会うとなると、相応の理由がいるからだ。

しかしながら、方法はいくつもある。
一つは講演会等に出かけていくことだ。
実際の生の話は、活字や映像になったものとは、身の沁(し)み方が違う。

さらにそれよりもよい方法は、自分が講演会を主催したり、それに関わることだ。
今ほど、講演会が盛んな時代はない。
大きな企業の後ろ盾や、公的機関の後援がなくとも、
個人で立派に講演会を開催している人は多くいる。

そして、大事なことは、直(じか)に接してみて、感じたこと、
心に響いたことを、実際に自分なりに実行するかどうか、だ。

講演会では、多くの人が感激するが、講演が終わり一晩経つと、
ほとんどの人がその講演内容を忘れてしまうという。

しかし、自分が講演会を主催していれば、苦労した分、かなりの確率で、
その話の内容は自分の心に楔(くさび)として打ち込まれる。

良い伝記を深く読み、さらに伝記的人物に直接会う努力をしてみたい。



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