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2011.1.5

千年以上続く老舗

拓殖大学教授、野村進氏の心に響く言葉より…

日本以外のアジアの国には、古い店や長い歴史を持つ会社が意外なほど少ない。

帝国データバンクの調査によると、金剛組のような千年以上続く老舗(しにせ)が7社。
500年以上が39社、300年以上が605社となっている。

200年以上は韓国ゼロ、中国9、インド3に対して、日本はなんと3000。
世界に7000あるといわれる200年企業のうち、実に半分近くが日本に集中していることになる。
また、老舗研究の専門家によれば、100年以上は世界の中でも断トツの10万軒以上にのぼるのだという。

同じアジア圏内にありながら、片やゼロ、片や何千という違いが出るのはなぜだろう。

そこには、次の三つの理由があるのではないか。

一つ目は、過酷な内戦や侵略がなかったこと。
他国からの侵略、あるいは内戦の期間が長ければ長いほど、その国には老舗が残っていない。
朝鮮半島などはその典型的な例だろう。

二つ目は、継続を美徳とする価値観があること。
例えば日本には、饅頭一筋何百年といった老舗が多数存在し、
店の人もお客も、そのことを誇りにしている向きがある。

しかし、韓国や中国ではそうした評価を得られない。
もし饅頭で一旗あげれば、さらに社会的ステータスの高い仕事に移っていくべきだと考える。

三つ目は、ものづくりを尊ぶ伝統があること。
特に、自分の手を汚して何かをつくることをよしとする価値観が日本にはあるが、
それ以外のアジアの国では、下賎(げせん)の民のする仕事とみなされがちなのである。

日本では昔から、戦国大名など、社会の支配階級にある者が、
自ら畑仕事をしたり、陶器を拵(こしら)えたりといったことを行ってきた。
おそらく日本ほど、職人文化やものづくりを大切にする国はないだろう。
事実、10万軒をこえる日本の100年企業のうち、半分近くにあたる4万5千件が製造業とされている。

『月刊致知 2月号』“老舗企業を貫く志”より

日本には、何千年と続くしきたりや伝統が、守り続けられていることが多くある。

例えば、伊勢神宮の1300年続く、式年遷宮(しきねんせんぐう)。
20年ごとに、すべてのお社(やしろ)と、神事に使われる道具や衣装全てが、
1300前のものと寸分たがわず、新しくつくりかえられる。

この20年ごと、というのは大きな意味がある。
最初20歳で、遷宮の仕事に携わった職工が、次のときは40歳となり、
最後は60歳で、合計3回の遷宮を経験することができる。
つまり、20年に一度、というのは技術の伝承としては、これ以上延ばせない、ギリギリの長さなのだ。

法隆寺は、1300年前に建てられた世界最古の木造建築である。
また、日本には、世界最古の土器と貝塚がある。

そして、世界最古の皇室を持つ日本は、世界最古の独立国と言われている。
中国では、王朝が何度も変わり、一つの政権とはいえず、韓国も同様だ。

古きよきしきたりや伝統を重んじ、尊ぶ心を継承してきた日本。
何百年と続く老舗が世界で最も多くあり、同時に古来より、物づくりを非常に大切にしてきた日本。

世界に類を見ない伝統を大切にする国、日本に生まれたことに感謝し、
優れた歴史を次世代へつなげる努力をしていきたい。



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