2011.1.4 |
|
「マイルド」であること |
|
小林正観氏の心に響く言葉より…
高級とか一流と言われるものに共通しているのは、「マイルド」であるということに行きつきます。
宇宙の中で優れたものになるということは「マイルド」になっていくということなのかもしれません。
人間も、怒鳴って怒ってすごい気迫を発しているという状態から、
穏(おだ)やかな方向へ向っていくこと、「マイルド」になっていくことが、
人格が上がっていくことなのでしょう。
『宇宙を貫く幸せの法則』致知出版
マイルドとは、穏(おだ)やかで、安らかで、和やかで、のどかで、柔らかな様子を言う。
その逆は、ものものしい、威圧的、鋭い、にらみつける、いらだち、角張る、などだ。
マイルドにはゆるみがあり、その反対は硬(かた)さがある状態。
スポーツにおいて、硬さは、「歯をくいしばれ」とか、「力の限り頑張れ」という言葉に代表される。
カール・ルイスは、オリンピックに4大会連続で出場し、
通算9個のメダルを獲得したアメリカの陸上競技の選手だ。
彼は、コーチに、「50m過ぎたところから笑え」という指導を受けたという。
笑うと緊張が緩(ゆる)み、筋肉も柔らかくなり、リラックスできる。
そのことで、思わぬ力を発揮できるという。
また、野球のイチロー選手のバッティングは、「上虚下実(じょうきょかじつ)」とも言われる。
上虚下実とは、上半身の力が抜けていて、下半身がどっしりとしている様子をいう。
マイルドで、力の抜けた穏やかな人には、万人を惹(ひ)きつける魅力がある。
人をそらさない、粋(いき)な人でもある。
どんなことが起きても、ニコニコと笑顔で対応できる人は、相当な人格者だ。
時には、肩の力を抜き、「マイルドで穏(おだ)やか」になる修行も必要だ。 |
|
|