2010.10.28 |
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どん底から這(は)い上がるには |
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堀之内九一郎氏の心に響く言葉より…
世の中において大切なことはいたってシンプル。
そしてサラリーマンであれ商売人であれ、
どん底から這い上がるための絶対法則は普遍です。
「とことん反省し絶望を受け止め、そしてすべてを捨てて身軽になること」
過去のプライドは捨てること。
見栄や意地も捨てて、どん底の真っ暗闇に膝をついて地面の冷たさを肌身で感じれば、
これまで自分が思いつかなかったような考えができるようになります。
たとえば、ある人間がすべてを捨てて私の会社に入ってきたとします。
彼がプライドを捨て、ただ這い上がることだけを自分の信念としているならば、
おそらくこんなことを言うでしょう。
「給料はいりません」
「生きていける最低の生活ができるだけで結構です」
「仕事に好き嫌いは言いません、何でも言われたとおりの仕事をします」
「すべての時間を仕事に費やします」
そして次は、「自信のカケラ」を拾い集めること。
誰でも過去に一つや二つ「自信のカケラ」を必ず持っています。
些細(ささい)なことでいいのです。
高校に合格できた。
中学のとき、つらかったけど駅伝大会で完走した。
演奏会では緊張したが、最後までピアノを弾いた。
寒い冬を半そでシャツで越した。
山に登れた。
そのカケラさえあれば、それを思い出して引っ張りだす。
「自信のカケラ」を思いだし、意識的に大きくすると、
それはやがて大きな塊になるはずです。
そして、このイメージこそ、どん底から這い上がるための足の蹴(け)り方、
斜面の這い上がり方のトレーニングになるはずです。
『どん底からの成功法則』サンマーク出版
堀之内九一郎氏は、事業を起こしては倒産をくりかえし、
借金の取立てに追われ、万策尽きてホームレス生活までした人だ。
その後成功し、100億以上を売り上げる会社の社長となった。
見栄やプライドを捨て、自らをさらけ出した人ほど強い人はいない。
自分の欲や得のために動いていないからだ。
西郷隆盛は、山岡鉄舟のことをこういったという。
「金もいらぬ、名誉もいらぬ、命もいらぬという人は始末に困る。
だが、 そういう人でなければ天下の偉業は成し遂げられない」
どん底に落ちたときに、元気を取り戻す方法があるという。
それが、「自信のカケラ」を拾い集めること。
誉(ほ)められたこと。
うれしかったこと。
うまくいったこと。
成功したこと。
自信が湧(わ)いてくるような思い出や、言葉を手帳に書き留めている人がいる。
元気がなくなったときにそれを見るのだ。
いい言葉やいい思い出は、心を癒してくれる。
どん底におちいったときには、見栄やプライドを捨て、捨て身でかかる。
そして、「自信のカケラ」を集め、元気を取り戻せば、
どんな困難にも立ち向かうことができる。 |
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