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2010.10.22

傾奇者(かぶきもの)

小阪裕司氏の心に響く言葉より…

「かぶき者」というのは、要するに、「奇行の者」。
常識はずれのことをやる人間のことだ。

前田慶次(けいじ)は、この「かぶき者」としてつとに有名だった。
と同時にそんな彼は、多くの人に慕われ、尊敬され、憧れられ、
愛されたということも史実として残っている。

また、慶次は武芸や教養にも秀でていた。
武芸で武勲をたてる一方で、茶をたて、歌を詠み、粋人としても知られていた。

いまはこういう世の中だからとか、人がこう言ったからとか、
こう見られるからということではない、己の言動の軸をもつことが必要だ。

それでたとえ「かぶき者」と呼ばれようが、その軸を大切にする。
ここに、この閉塞(へいそく)した時代を突破していく力がある。

しかし、他者から見た“奇行”の根っこが、高慢さ、わがまま、あるいは妙な反発心や、
人と違うことをやって自己をアピールするようなところにだけあると、単に“奇行”なだけで終ってしまう。
それは「利己的な奇行」なのだ。

「かぶき方」は自分のためであり、人のためでもある奇行だ。
そしてそれは型にとらわれずに、古い常識を変えていく奇行でもあるだろう。

『リアル仕事力』PHP文庫

前田慶次は、戦国時代の武将で、前田利家の甥(おい)にあたる。

慶次が京都にいたとき、
傾奇者(かぶきもの)として有名だった慶次に会いたい、と秀吉が所望した。
登城したときの服装は、虎の皮を着るなど異様な風体だったが、
変わっていたのはその髷(まげ)だった。

髷が、頭の頂上ではなく、鬢(びん)の横に角(つの)のように出ていたのだ。
秀吉の前で、平伏する時、片方の頬をたたみに付けるように顔を横にして平伏したが、
それは秀吉にではなく、横に居並ぶ大名に挨拶しているように見えた。
顔を横にすると、髷(まげ)は上にまっすぐに立つ。

秀吉はそれを面白がり、褒美に馬を与えたが、次の間に下がり、
再び秀吉の前に現れた慶次は、髷も衣服も正式なものに改めて参上したという。

秀吉は、ただの奇行ではない機知に富んだその姿勢を喜び、
「これからも心のままに、意地を貫き通せ」と、
慶次を天下ご免の傾奇者として認めたそうだ。

天下の秀吉に、普通に挨拶するだけだったら、傾奇者の名がすたる。
しかし、やりすぎれば秀吉の怒りを買い、前田家も自分の命も危ない、
と考えた慶次は、そのギリギリのところでかぶいてみせたのだ。

大きな壁を突破するには、命がけの狂気が必要だ。

一寸先が見えない閉塞感漂う現代、時には「かぶく」ことが状況を変える。



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