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2010.10.17

生かしてもらっている

新潟の高校生、藤沢めぐみさんの心に響くお話です…

私が高校二年生のときのことです。
そのころの私は、自分の夢を見つけることができず、何のために生きているのかなどと考えていた。
隣のクラスの子だったが、何かのきっかけで親しくなり、ある日彼女に軽い気持で、
「何で生きなきゃいけないんだろう」と言った。

すると彼女は驚いたような顔をして、
「別に生きなきゃいけないわけじゃないんじゃない?」と言った。
私はその言葉にすごく憤(いきどお)りを感じ、彼女と言い合いになった。

夏休みが終わった登校日。
私は彼女に謝ろうと思い、隣のクラスに行った。
でも、彼女はいなかった。
一週間、二週間たっても彼女が学校に来ることはなかった。
気になって先生に理由を聞きにいくと、先生はきまずそうな顔をして教えてくれた。

彼女は、もともと心臓に持病を抱えていて、それが悪化して入院していたのだ。
私は、とても驚いた。
普段、そんなところを見たことはなかったし、いつも元気で明るく笑顔だった。
人の悪口なども言わず、人に弱いところを見せたこともなかった。

私は、彼女が入院している病院に行った。
前に言い合いになったことを謝ると、彼女は
「私こそごめんね。生きなきゃいけないって言葉がなんか嫌で、
私は生かしてもらっているって思っているから」と。
その言葉がズッシリと心に響いた。

「いつ死ぬかなんてわからないから、人に対して怒ったり、
ずっと暗くなってたりするのって損じゃない?
できるだけ楽しく生きたいし、相手にもそうなってもらいたい」
とも彼女は言った。

『人間っていいな!』コスモトゥーワン

我々は、知らず知らずのうちに人を傷つけていることがある。
相手の家庭の経済状況や、身体的なこと、病気のこと、両親の離婚のこと、
ハンディキャップのこと等々の事情をわからずに、軽い気持で話してしまったりしたときのことだ。

自分が恵まれていて、その幸せに気づかない人は、相手の気持ちがわからない。
今ある幸せが、当たり前だと思っているからだ。

病気になったら、息ができて、手が動かせて、歩く事ができるということがどんなに、
素晴らしいことだったのかわかる。
今、当たり前にある幸せに気づく。

哲学者のキェルケゴールは、
「あなたたちは、何となく朝起きて、何となく仕事に出かけ、
何となく仕事を終えて家に帰ってくる。何となく家族と語らい、
何となく晩飯を食って、なんとなく床に入る。
何となく生きることは犯罪ではないけれど、明らかな罪だ。
なぜならば、生きるということは一度しかない。
この繰り返すことのできない、たった一回の生きるということを、
ぼんやり曖昧(あいまい)に生きている」
と、痛烈に訴えた。
(感奮語録より)

我々は、何となく生きてはいないだろうか。
今ある幸せに気づかず、ぼんやりと曖昧に生きている。
本当は、「生かしてもらっている」のに、それを忘れている。

いつ死ぬか分からない、たった一回の人生だから、
人のことで怒ったり、暗くなったりしているヒマはない。

ぼんやり生きるのではなく、しっかりと、鮮やかに、そして楽しく、
一瞬一瞬を大事に生きたい。



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