2010.10.15 |
|
私何だか死なないような気がするんですよ |
|
宇野千代さんの心に響く言葉より…
■人はいくつになっても、心持ちは変わりません。
肉体は年をとっても心が年をとることはないのです。
もし自分がおばあちゃんだという人がいれば、その人は、心でそう思っているだけのことです。
■私は毎日、自分のすることに、これはバカなことか、
バカなことではないかと言う標準をつくらないようにしています。
その時、自分の一番したい、と思ったことを、思わずしてしまうような気がするのです。
今、この時が人生ではないでしょうか。
■ストレスの少ない暮らし方をしたいと思うのでしたら、
自分のまわりの人に対して、あまり多くの事を期待しなければいいのです。
他人が、自分の思う通りに動いてくれない時に生まれるのがストレスだからです。
■どんなに好ましくないことがらでも、逃げるのは負けです。
真に逃れるためには、その只中へ進んでいくこと。
すると事情はまるで変わる。
これは、私が長年にわたって掴んだ困難を克服する方法です。
この方法が私が長い生活を生き抜いてきた鍵ともいえましょう。
■私は、どんな時でも、どんな事でも、それが辛い、苦しいこととは思わず、
愉(たの)しい、面白い、と思う事の出来る習慣がありました。
そうです。
習慣です。
そうしよう、と無理にしたのでもなく、また理屈でしたのでもなく、
いつも私の癖で、思わず、そうしたのです。
■体の具合の悪いとき、人は快活に振る舞えません。
それは、ある程度仕方のない事ですね。
私は不思議に思うのは、体の具合がどこも悪くないのに、
快活に振る舞わない人がいることです。
それは、心や、体中の全組織を窒息させて、
病気になるのを待っているようなものではないでしょうか。
『私何だか死なないような気がするんですよ』海竜社
宇野千代さんは、中村天風師を信奉し、かつ天風哲学を実践してきた人だ。
99歳で亡くなったが、楽天的かつ、積極的生き方を貫き、晩年、
「私何だか死なないような気がするんですよ」と語っていた。
●「肉体は病気になっても、心まで病気になるな」とは、中村天風師の言葉だ。
だから、体が年をとっても、心まで年をとってしまってはいけない。
●これはバカげたことかもしれないと、自分で自分を規制することは、
自らの可能性を縮めることだ。
もっと軽やかに、もっと気持のままに、今、本当にやりたいことなら、
悔いの残らないようにやったほうがいい。
「さしあたる事柄(ことがら)のみをただ思え、過去は及ばず、未来は知られず」
とは天風師の言葉だ。
●ストレスは、相手に過剰に期待するところから起こる葛藤(かっとう)だ。
人を変えることはできないし、人を思い通り動かすこともできない。
「すべてのことにあまり多く期待しないこと」、
これはストレスをためないための黄金の言葉だ。
●トラブルや困難から逃げれば逃げるほど、トラブルや困難は追いかけてくる。
良寛さんは「災難にあうときは災難にあうがよく候。
死ぬときは死ぬがよく候。
これはこれ災難をまぬがれる妙法にて候」と言った。
●あまりに、苦しいことや辛いことが続くと、笑ってしまうことがある。
自分を客観視できる人は、困難や試練に耐えることができる。
辛い、苦しいではなく、それを愉しい、面白いと思う習慣を身につけることができたら、
それは一生の宝となる。
●体の具合も悪くないのに、いつも不機嫌な人がいるが、
不機嫌を続ければ、結局は心も身体もむしばまれる。
ゲーテは「人間の最大の罪は不機嫌である」と言った。
いつも上機嫌の人、快活に振る舞う人でありたい。 |
|
|