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2010.10.9

温故知新(おんこちしん)

岡野雅行氏の心に響く言葉より…

みなさん口を開けば、「不景気で仕事が暇だ」って言うけど、あたしんところは忙しくてしょうがない。
暇だというところは、ピッポッパでやるような会社なんだよ。
ピッポッパって、わかる?
何でもコンピュータでやってしまうこと。

ところが、ローテクの会社は忙しいよ。
今では手づくりでできたものが、ピッポッパに流れていく。
しかし、精密な作業が必要な仕事は、ピッポッパではできないからね。

つまり、本当に核となるところは人間の腕と頭脳があって初めてできるものなんだよ。
マニュアルの機械を使ってやるローテクの仕事というのは、
その人のセンスも問題だから、いくら頑張っても中国は日本に追いつけないよ。
でも、それは、日本で本物の職人がこのあとも育つという条件がつくけどね。

うちはマニュアルだから儲かってるんだな。
だって大企業がいまからやろうと思ってもできないからね。
昔の人はいいこと言ったね。
まさしく「温故知新(おんこちしん)」。
これ大事だよ。

いままではハイテクだったものが、これからは再びローテクに戻ってくるものもあると思うよ。
落語でも古典を知らなきゃ、新作はできないでしょ。
基礎がなければ応用はできない。
それと同じでローテクがなければハイテクもできないんだよね。

もちろんコンピューターはすごいよ。
うちだって、スーパーコンピューターのお世話になることもあるしね。
でも、そういうコンピューターでもできないようなことをわたしらがやっているんだ。

『不可能を可能にするあしたの発想術』KKロングセラーズ

岡野工業は東京の墨田区でプレス加工・金型製造をしている、従業員六人の小さな会社だ。
岡野氏は、他ではマネのできない「痛くない注射針」を始めとして、
従来不可能とされてきた金属加工を次々と実現させた。
「神の手をもつ男」、「不可能を可能にする男」とも評され、
ニューズウィーク誌で「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれた。

水銀電池で動く時計も、何千万個と捨てたら地球環境がおかしくなるというので、
今はローテクのオートマチックやゼンマイ式時計も復活してきているという。
ハイテクも行き過ぎると、ローテクに戻るということだ。

大手と同じ事を小さな会社がやったら、最初はよくても、たちまちにしてだめになる。
つまり、コンピューターを使ったり、高性能の機械を使うことは、
大手の方が条件が有利になってしまうからだ。
もっといい機械を入れなければ勝てないなら、中小は負けるに決まっている。

これは、どんな業種にもいえる経営のヒントだ。

時代の流行にも流されず、迎合せずに自分を貫くことは、かなりしんどいことだ。
しかし、人と違うことをしなければ生き残ることはできない。

ローテクという今では古いとバカにされ、遅れていると思われた技術。
まさに、「古きをたずねれば、新しきを知る」、だ。

人も、考え方も、「温故知新」で見直してみたい。



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