2010.10.7 |
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私を試してみてください |
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経営の神様、ジャック・ウェルチ氏の心に響く言葉より…
ジャック・ウェルチ氏に、ミズーリ州の58歳の男性から質問があった。
「営業の中間管理職をしていましたが、二年前に『早期退職』を強制されました。
それ以来、何十枚と履歴書を送り続け、『友だち』の人脈を頼っているのですが、
仕事をみつけることができません。
私にできることはたくさんあるし、まだリタイヤするつもりはありません。
次に何をすればいいのでしょうか?」
それに答えて、ウェルチは、
あなたには一つの道が残されている。
あなたを採用することでリスクがまったく生じないような会社を見つけることだ。
言い換えれば、報酬はすべて歩合制の仕事…固定給はゼロか、あってもごくわずかで、報酬を受け取るかたちの仕事を見つけることだ。
あなたのようなベテランのセールスマンにとっては幼稚園児がする仕事のように感じられるかもしれない。
でもあなたの経験と熱意があれば、飛び級でぐんぐん進級していけるはずだ。
あなたに必要なのは、最初のドアを開くこと。
そのドアは魔法の言葉を唱えれば、左右にすーっと開く。
「私を試してみてください。私はタダです」
『ジャック・ウェルチの「私なら、こうする!」』日経新聞出版社
ジャック・ウェルチはGE(ゼネラル・エレクトリック)に入社していらい、
頭角を現し、超スピード出世を果たし、46歳で会長兼CEOになった。
以来、21年間にわたってGEの変革に取り組み、同社を時価総額・世界一の企業に育て上げた。
「20世紀最高の経営者」、「経営の神様」と呼ばれる。
平均寿命が昔と比べ著しく高くなっている現在、生涯現役であることは、
個人にとっても社会にとっても今一番必要とされることだ。
定年や還暦を迎え、再就職の時にこそ、今まで身につけてきた技能や経験が問われる。
しかしながら、今の時代に合う特殊な技能や才能がないからと言って、嘆くことはない。
なんとなれば、過去の栄光や、華々しかった肩書などを捨てる覚悟があれば、
どんな仕事にも就くことができるからだ。
以前、ある校長先生が定年後、タクシーの運転手になり、話題となって新聞に出た事があった。
また、大会社の取締役から、寮の賄(まかな)いの仕事を引き受けた人もいる。
今までの経歴を引きずると仕事の範囲は縮められ、結局仕事はなかなか見つからない。
これは、定年後だけの話ではない。
就職がないと嘆いている学生にも言えることだ。
もっと楽で、格好よく、条件もよく、と己(おのれ)の欲や利益のためにする仕事は虚(むな)しい。
「フルコミッションで、基本給はゼロ、私はダダです、だから試してみて!」と言ってみる。
見栄や、格好をかなぐり捨て、利己心をなくして言ってみる。
相手のために必死の努力で頑張る人に運は開ける。 |
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