2010.10.2 |
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素直な負けず嫌い |
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西田文郎先生の心に響く言葉より…
トップアスリートの特徴は、負けず嫌いであり、同時に素直であることです。
負けず嫌いは、スポーツ選手にとって最も大切な素質です。
けれど、選手が今以上に大きく伸びようとしたら、負けず嫌いだけでは十分ではありません。
負けず嫌いの上に、“素直さ”がくっついた、「素直な負けず嫌い」であることが必要です。
監督やコーチに反感を持ち、腹をたてたり、また注意されると
「チェッ」「うるせえなあ」とすぐ反発して、不服そうな顔をする選手がいます。
そういう素直さのない選手は、適切なアドバイスにも耳を傾けられなくなります。
さらにスポーツ選手にとって最大の敵といえるストレスを四六時中かかえることになります。
素直でないとは、別の言葉でいうと「ひねくれている」ということです。
人間関係がスムーズにいかず、いろいろな場所で衝突やトラブルが多くなります。
素直か、素直でないひねくれ者か、確かめる方法があります。
「面白くないなあ」「つまらない」「やってられない」「バカらしい」
「クソッ」「このやろう」「あいつのせいだ」「誰も自分のことをわかってくれない」…。
こういう言葉をすぐに口にしたり、心の中で思ったりしやすいのは素直でない選手です。
一方、「ありがとう」「ありがたい」という気持ちが強いというのが、素直な人の特徴です。
ボクシング協会の会長を務めている大橋秀行さんは、
「世界チャンピオンになれる選手はわからないが、なれない選手ならわかる。
周囲に不満を持つ選手は、どんな素晴らしい素質があってもチャンピオンには絶対になれない」
と言っています。
『NO.1メンタルトレーニング』現代書林
ホンダの本田宗一郎氏は頑固で、負けず嫌いで有名だったが、
折れるところは折れる人だったそうだ。
これは素直だということだ。
一流のスポーツ選手や、経営者には負けず嫌いが多い。
負けず嫌いでなければ、戦いに勝ち、生き残っていけないからだ。
しかし、負けず嫌い一辺倒の人は、謝ることや自ら折れることができない。
たとえ自分に非があったとしても、それを認めることができない。
素直さがないからだ。
素直な人は、謙虚であり、自分の利より先に他人の利を考える人だ。
自分の利や我(が)にこだわれば、かたくなになる。
屈折し、ひねくれ、結局まわりから可愛がられない。
負けず嫌いで、しかもまわりの人に感謝できる素直な人でありたい。 |
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