2010.9.30 |
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止まっている時計は日に二度合う |
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作詞家の秋元康氏の心に響く言葉より…
僕の好きな言葉に「止まっている時計は日に二度合う」があります。
例えば、ずっと前から延々とカスミ草だけを植えている人がいるとします。
自分の姿勢を決して曲げない。
でも、何年かに一度、カスミ草の大ブームが来て、この人は高い評価を受けるんです。
一方、ただ流されて、ヒマワリだ、タンポポだと移ろう人もいる。
こういう人は、永遠に時代から5分遅れで走り続けるわけです。
一度も時間は合わない。
僕が今、就職先を選ぶとすれば、あえて最悪のところを狙うでしょうね。
みんなと逆へ逆へと行く。
それが僕のやり方なんです。
僕はこれまで、成功を手にした人にたくさん出会ってきました。
では、この人たちは何が違うのかというと、簡単です。
「行動を起こしている」ということです。
成功を手にできなかった人は必ず後からついてくる。
「自分も同じこと考えていた」などと言って(笑)。
問題は、やるかやらないかなんです。
ここが運命の分かれ道。
実行に移す人は、案外少ないんですよ。
閉塞感が漂う時代というのは、迷っている人が多い時代。
僕にはチャンスの山に見えますね。
『プロ論』徳間書店
ファッションの流行は、少しだけ形を変え、何年かごとに繰り返す。
同じように、音楽も、デザインも、何年か前のものがブームになることがある。
「不易流行(ふえきりゅうこう)」という言葉がある。
松尾芭蕉が唱えた俳諧(はいかい)の考え方だ。
不易とは、いつまでも永遠に変わらないもの。
流行とは、時代や時とともに変化していくこと。
この不易と流行という相反するものが、本質としては同じであると芭蕉は言う。
つまり、本質をついたファッションなり音楽は、
時が移り時代が変わっても、少しずつ変化しながら、復活する。
うわべだけの流行を真似しても、
本質的な価値観が追求できていないと、すぐに消えてしまうことになる。
「止まっている時計は日に二度合う」
企業も、商品も、今脚光をあびていないからと言って、何も嘆くことはない。
ずっとコツコツと本質を追求した仕事をしていけば、いつか必ず日の目を見るときがくる。
そのブームを享受(きょうじゅ)するためには、準備という行動が大切だ。
宝くじは買わない人は当たらないし、仕事はチャレンジし行動しない人には成功はない。
きたるべきチャンスの時に備え、倦(う)まず弛(たゆ)まず、
ただひたすら今の仕事にのめり込みたい。 |
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