2010.9.25 |
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どん底からでもがんばれる人 |
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ツキのカリスマ、西田文郎先生の心に響く言葉より…
莫大(ばくだい)な借金があってもまた新たな夢に向って立ち上がっていく人。
無収入でも一生懸命になれる人。
どうやら人間は、状況がどうあれ、がんばれる人はがんばれるし、
そうでない人はバーンアウト(燃え尽きて)しまうようです。
それを分けているものとはいったい何なのでしょうか。
じつは、人間の脳は孤独にとても弱いのです。
最悪の場合自殺を選んでしまう人というのは、
借金でも倒産でも失業でもなく「孤独感」に耐えられないのです。
アメリカの心理学者バーグマンは、
「人は、自分のことを思ってくれる人間が周囲にいることで、がんばって活動していける」
と説いています。
会社が潰れても、まだ成功を信じられた人達というのは、支えてくれる人がいたということです。
自分を思ってくれている周囲の人達を喜ばせたいと思ったからこそ、
モチベーションがあがって這(は)い上がってこられたのです。
『どん底はツキの始まり』角川書店
人間の快・不快の感じ方は、「振り子の原則」と呼ばれていて、
そのふり幅に比例する、と西田先生は言う。
さして大きなできごともなく、平々凡々の日常を過ごしているときには、そこにありがたみを感じない。
しかし、死ぬほどの苦しみやどん底の時期を過ごしてのち、
病気が治ったり、事業が立ち直った人は、そこに大きな喜びを感じる。
つまり、振り幅が大きければ大きいほど、その喜びも大きい。
しかし、そのどん底を脱する前に、自らの命を縮めたり、人生を投げてしまう人は多い。
最悪の時期に、がんばれるか否かは、その人を支えてくれる人がいるかいないかだ。
人間にとっても最も、辛い仕打ちは、無視されること。
こちらから声を掛けても、返事もなければ、見てもくれないことは、人として扱われないこと。
つまり、誰からも認められず、無視されれば、孤独となる。
声を掛けてくれ、認めてくれ、思ってくれる人がいるのは幸せな人だ。
支えてくれる人が一人でもいれば、我々はどん底からでもがんばれる。 |
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