2010.9.23 |
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マメな人は仕事ができる |
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指南役の心に響く言葉より…
当たり前のことを当たり前にする。
これはサービスの基本である。
でも、年をとると、その当たり前のことができなくなる。
たとえば、メール。
来たメールに返事をする…当たり前の行為である。
新人時代、あなたは来るメール、来るメールすべてにちゃんと返信していただろう。
今だって、知り合ったばかりの相手には、きちんとメールを返信しているだろう。
でも、つきあいが長くなるにしたがい、人間慣れが生じる。
放漫になる。
そうなると、“いつもの人”からのメールは目を通すだけで、次第に返信しなくなる。
忙しさは理由にならない。
どの業界でも言えることだけど、仕事ができる人というのは、総じてマメである。
総じて腰が低い。
多分にそれは“余裕”のなせるワザで…彼らは仕事で既に評価を上げているので、
他の部分で虚勢を張る必要がないのである。
逆に言えば、周囲の人に気遣いのできない人間で、出世した人を僕は知らない。
たとえば、映画好きの友人に面白い映画を薦められたら、
後日、必ずその映画を見て、ちゃんと感想を返すべきである。
おそらくあなたは、その友人と出会ったばかりの頃は、まめに感想を伝えていただろう。
でも、何年もつきあい、気のおけない仲になるにしたがい、
リアクションを疎(おろそ)かにしてはいないだろうか。
そこに、人間の弱点がある。
逆の立場で考えるといい。
たとえばあなたが、自分が面白いと思う本を10年来の友人に貸したとする。
…それから数日間、あなたは友人からの感想が待ち遠しいに違いない。
『「サービス」をサービス』大和書房
指南役の代表は馬場滋氏。
ホイチョイ・プロダクションズのブレーンを務めている。
人は、慣れてくると段々と、ぞんざいになり傲慢さが見えるようになってくる。
相手に対しての気遣いや思いやりの心が薄れてくる。
長く付き合った友人や恋人、夫婦、そして会社の同僚や、取引業者等々に対しても。
初めて出会った頃は、最大限の気配りをしたはずだ。
結婚したら一変し、「釣った魚に餌はやらない」状態になっている男性も多い。
マメであることは、モテるための最も必要な条件のひとつだ。
なにも、これは男女間のことだけではない。
これは、サービスという観点から考えてみるとよくわかる。
気配りの天才は、サービスの天才でもあるからだ。
サービスの天才は、細部にも気を使い、一様にマメである。
何年つきあっても、「あの人はマメな人」と、言われたい。 |
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