2010.9.22 |
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人を動かす唯一の秘訣 |
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デール・カーネギーの心に響く言葉より…
人を動かす秘訣は、この世にただ一つしかない。
この事実に気づいている人は、はなはだ少ないように思われる。
しかし、人を動かす秘訣は、間違いなく、一つしかないのである。
すなわち、みずから動きたくなる気持を起こさせること…これが秘訣だ。
かさねていうが、これ以外に秘訣はない。
もちろん、相手の胸にピストルを突きつけて、
腕時計を差し出したくなる気持を起こさせることはできる。
従業員を首きりでおどして、協力させることもできる…
少なくとも、監視の目を向けている間だけは。
鞭(むち)やおどし言葉で子供を好きなように動かすこともできる。
しかし、こういうお粗末な方法には、常に好ましくない跳ね返りがつきものだ。
人を動かすには、相手の欲しているものを与えるのが、唯一の方法である。
『カーネギー名言集』創元社
「馬を水辺に連れて行くことはできるが、 無理やり水を飲ますことはできない」
ということわざがある。
馬に水を飲ませるには、馬を何時間か運動させた後、水辺に連れていくことだ。
人も馬も、のどが渇(かわ)いていない時に、水を飲めと言われても飲めるものではない。
「みずから動きたくなる気持を起こさせること」こそが、
人を動かす唯一の秘訣だと、カーネギーは言う。
こんな簡単な理屈が分かっていながら、我々はつい間違いをしてしまう。
例えば商売において、お客が「その気になっていない」のに、
物を買ってもらおうとしたり、来店してもらおうとしたりする。
人間関係も同じで、自分を無理やり好きになってもらおうとして、
ストーカーまがいのことが起こる。
お客にきてもらいたければ、わざわざ遠回りしてでも買いたくなるような魅力を、
店や商品につけるしかない。
自分を好きになってもらいたかったら、会話やユーモアといったセンスを磨き、
優しさや、思いやりといった魅力を身につけ、相手の気持ちをくめる人になること。
店でも、人でも、こっちを向いてもらうには、相手に要求するのではなく、与えることだ。
どうしたら、相手に喜んでもらえるか、楽しんでもらえるかを考えること。
自らの魅力を高め、感謝の気持ちで、ただひたすら相手に与え続けたい。 |
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