2010.9.13 |
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創造性がある人は |
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小泉十三(じゅうぞう)氏の心に響く言葉より…
アメリカの某出版社の社長が、心理学者に社員の心理カウンセリングを依頼した。
アメリカでは、会社主導の心理カウンセリングは日常茶飯だから、
社員たちは、何の疑いもなくカウンセリングに応じた。
だが、社長には、社員には告げていないもくろみがあった。
それは、「我社の社員一人ひとりの創造性を調査する」というものだった。
社長は、自社の社員の創造性に不安を抱いて、そのユニークな心理調査を依頼したのだ。
はたして、一年間にわたって社員一人ひとりの心理調査を行った心理学者は、
じつに興味深い報告を社長に提出した。
「創造性のある社員と創造性のない社員は、半々だった。
だが、その両者を分けるのは、けっして先天的な能力ではなく、きわめてささいなことだ。
創造性のある社員は、自分を創造的だと思っており、
創造性のない社員は自分を創造的でないと思っている。
その違いがあるだけだった」
自分にはアイデアがあると思えば、それだけでアイデアマンになれる…。
これは、明らかに、「プラス思考」といっていい。
「プラス思考」というのは、ひと口にいえば「絶対にイケる」と信じ込むことだ。
逆転ホームランを放った選手が、ヒーロー・インタビューで
「絶対に打てると思って打席に入りました」とコメントすることがある。
ふつうに聞いていると、たんなるプラスイメージの効果に思える。
しかし、「打てる」と信じることによって、彼らの脳が活性化し、
全身の能力を普段以上に高めているのだ。
運動能力を生む基地は、いうまでもなく脳である。
だからこそ、打てると信じた打者は、むずかしい球をとらえることができ、
かつ強くたたくことができる。
『頭がいい人の習慣術』河出書房新社
創造性やアイデアの有無は、自分に創造性があると思っているか、否かの違いだという。
次々とアイデアを繰り出す人は、「普段から特別なトレーニングをしていたり、
特殊な環境にいるとか、普通の人と何か違う行動をとっているからだ」、と我々は思ってしまう。
プラスイメージも、プラス思考も、一片の疑念なく信じることだが、それはある意味、自信でもある。
確かに人は、自信を持てば、信じられないほどの力を発揮する。
「君ならできる!」「絶対に大丈夫!」と、信頼する人に言われたら、
それは大きな自信となり、力となる。
「自分の手がけた商売は、いつか必ず儲かる!」
「私は、どんなことでも、最後には必ずうまくいく人だ」
「なぜか、自分は本当にツイてる人間だ」
そんなふうに思っている人は、なぜかうまくいく。
できると思えばできるし、ダメだと思えばダメになる。
「泉の如く次々とアイデアが湧いてくる」、そんなイメージを常に持てたら最高だ。 |
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