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2010.9.3

困ったときは井戸を掘る

安岡正篤師の心に響く言葉より…

易というものは、民族が極めて長い歳月を通じて得た
統計学的研究とその解説と申して間違いありません。

しかし、易といえば占うものだと考えておるのは、
それはまだ易学を知っておらぬからでありまして、
本当に易学を知れば、占うということはいらなくなります。
易の六十四卦(け)というものがほんとうにわかったら、
自分の頭で判断して、自分で決定ができます。

六十四卦の中に、「水風井(すいふうせい)」という卦があります。

「水風井」とは、物事が行き詰まり苦しくなった場合の答えが、「井」の卦であります。
行き詰って、どうにもならないときには、その事業、生活、
人物そのものを掘り下げるより他によい方法がありません。

たとえば、井戸を掘りますと、初めはもちろん泥でありますが、
それを掘り進めますと泥水が湧き出します。
それを屈せず深く掘り下げると滾々(こんこん)として尽きない清水、水脈につきあたります。
これが「井」の卦であります。

このように、困ったときには、いくら条件を並べて、よい方法がないかと探しても無駄であります。
自己を堀りさげるより他によい方法はありません。
本当によく反省し、修養すれば必ず無限なもの、滾々(こんこん)として尽きない水脈につきあたる、
そうなると無限にこれを汲み上げることができるのであります。

『易と人生哲学』致知出版

易は非常に難解で、卦(け)の解釈は半端な勉強では間違えるという。

六十四の卦にはすべて名前がついているが、その中に、この「水風井」がある。
箴言(しんげん)としても、非常に味わいのある言葉だ。

我々は往々にして、物事に行き詰って、苦しくなるとジタバタして、
大儲けできるような商売を探したり、怪しい投資話に乗ってしまったりする。

しかし、どうにもならないときは、自分の今携わっている事業や、
持っている知識や技術を、もう一度深く掘ってみる必要がある。

別の視点で見るとか、何かと組み合わせるとか、
今の事業とその関連をもっと深く掘り下げると、そこには意外な大成功の鉱脈があることがある。

井戸を掘っても、最初は泥しか出ない。
すると、たいていの人は、別の場所に井戸を掘る。
しかし、少し我慢して、さらに泥を掘り進めれば、泥水が出てくる。
この泥水でも屈することなく、さらに掘って行けば、そこには滾々(こんこん)と湧き出す泉がある。

困ったときは、自らの得意な分野の井戸を掘る。
ジタバタせず、じっくりと掘り下げれば、そこには汲めども尽きない清水が眠っている。



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