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2010.8.13

トリ式学習

外山滋比古(とやま しげひこ)氏の心に響く言葉より…

ある学者が変わったことを言っている。
頭の使い方、ものの覚え方には、ふた通りある。
コンピューター式とトリ式だという。

コンピューター式学習とは、ものごとを頭に入れて、忘れないようにする記憶である。
今の世の中では、こういう頭のよさを大切にするから、学校の勉強は、
小学校から大学までこういう頭を育てるために行われている。
学校の優等生、よくできるのは、記憶力のすぐれたものである。

トリ式の覚え方とはどういうことか。
体で学ぶのがトリ式学習である。
トリは、生まれた直後から、生きていくために不可欠なことを学ぶ。
教えるのは親ドリで、これをインプリンティング(刷り込み)というのである。
ヒナは親ドリのそばで、同じことをくりかえしくりかえし、してみる。
それが刷り込みだ。
やがて、たとえば飛ぶことができるようになる。

しかし、これは、飛び方を頭で記憶したのではない。
何度もくりかえし、まねているうちに、体得するのである。
これは忘れない。
一生覚えている。
コンピューター式は大脳による学習であり、トリ式は小脳の作用によるものである。

体で覚えることを暗黙知という。
他方、頭で覚えるのは言語知である。
人間は、言語知のみによって生きるのではない。
より深いところで、暗黙知によって人間らしくなる。

さらに言語知が無機的であるのに対して、暗黙知は、
感情、情緒、気持、精神というものの生ずる源泉でもある小脳に宿る。
人間の心は、小脳においてはぐくまれると考えられる。
それが反復されて、習熟する過程において、習い性となるということわざにもあるように、
特性、個性につながっている。

『ちょっとした勉強のコツ』PHP文庫

トリ式学習とは、例えば「自転車に乗る」、「水泳をする」、「スキーやスケート」、
「歩くこと」、「文字を書く」、「パソコンへのブラインドタッチ」等々。

トリ式学習で覚えたものは、長い間のブランクがあっても忘れない。
例えば、柔道の経験がある人は、長期間やっていなくても、
何かの拍子で倒れたとき、とっさに受身ができる。

特に幼児期の学習は、この身体的学習、つまり、身体で覚えることが大事だし、
遊びもその意味では学習だ、という。

人の気持を察したり、感動するという、感性が豊かな人は、
幼児期にたくさん身体を動かして遊んだ人が多い。
逆に言うなら、いま感動や感性が弱っている人は、身体を反復して動かすことだ。

「うたを歌う」、「笑う」、「歩く」、「踊る」、「スポーツをする」、「遊ぶ」…

記憶力という、頭だけを磨(みが)いても、感動は生まれない。



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