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2010.8.9

細部に対する繊細な目配り

拓殖大学教授の呉善花(お・そんふぁ)さんの心に響く言葉から…

東洋、日本には古くから、「地球=自然」もまた、
ある意味での意思を持っている、という考え方があった。
より古くは、すべての自然物に人間と同じように魂が宿っているという考え方があった。

そこからさらに、土地には土地の意思があり、川には川の意思があるという考えに立った。
西洋近代のエコロジー(生態学)とは異なる、東洋的な自然環境の理念があった。
そこでは主体は、人間の側にではなく自然の側に想定されている。
これは、自然の意志を受けてはじめて適切な人間の働きが見いだせる、
という世界観といってよいだろう。

日本風が形づくる伝統とモダンの調和の「伝統」は、
そうした花鳥風月、草木虫魚の自然観にまでとどくものといえる。
そしてこの伝統的な自然観は、民家の祭礼風習や神道的な宗教観を通して、
いまなお日本人の自然観としていき続けていると思う。

そこに、日本人特有の「細部に対する繊細な目配り」の発信場所が想定できる。

そこには、自然の細かな隅々(すみずみ)にまで神が宿るという、
微細な領域へ分け入っていこうとする精神性、小さな存在をいつくしむ精神性がある。
これが「もののあわれ、わび、さび、いき」という、「どの国とも違う美意識」を生み出してきた。

『日本の曖昧力(あいまいりょく)』PHP新書

呉善花さんは、「自然が意思を持っている」という考え方は、
現在東南アジアでは社会の片隅へ追いやれてしまい、
伝統的を大事にする日本にだけしか残っていない、と言う。

刀工や陶工、大工、和菓子職人や寿司職人など、
日本のさまざまな伝統技術者たちはみな、
「自然生命の声」を聞く能力を持っている、とも述べている。

しかし、呉善花さんの大学の中国人留学生たちに聞いても、
「物には命がある。魂が入っている。」という考え方は理解できないという。

日本の優秀なスポーツ選手は、道具をまるで生きているもののように大事にし、
時には道具に語りかけることもあるし、
製造の現場でも、工場にあるロボットに名前をつけ、
まるで自分の恋人のように名前で呼んでいるところさえあると聞く。

かつて、日本では古来、国(地方)の統治者が地方に赴任すると、
その土地を誉めるのがしきたりだった。
言葉には言霊(ことだま)があると信じられていたからだ。
それを、「国誉(ほ)め」という。

日本武尊(やまとたけるのみこと)の国誉めの歌…

「倭(やまと)は 国のまほろば 

畳(たた)なづく 青垣(あおかき) 

山隠(やまご)もれる 倭(やまと)しうるはし」 

まほろばとは、気持ちの良い場所、最高の場所。

山々が青垣のように折り重なっている大和の国はなんとうつくしいことか。

「細部に対する繊細な目配り」と、「自然の細かな隅々(すみずみ)にまで神が宿る」
という素晴らしい美意識を持っている日本人。

「小さな存在をいつくしむ心」を失わず、
常に「細部に対する繊細な目配り」を忘れないようにしたい。



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