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2010.8.5

アメリカ先住民の回答

松本幸夫氏の心に響く言葉より…

私の心をスーッと楽にさせてくれた一文があります。
アメリカ合衆国独立宣言起草者ベンジャミン・フランクリンが、
アメリカ先住民(インディアン)について18世紀に書いた文章です。

当時のアメリカの白人にとって、先住民は野蛮人に見えました。
そんな「上から目線」で、バージニア州政府は、先住民にこんな提案をしました。
「数人の青年をよこさないか。白人と同じ大学教育を無料で受けさせてやろう」

先住民の回答は、次のようなものでした。

「私たちはこんな経験をしたことがあります。
昔、私たちの何人かの青年が、白人の大学で学びました。
ところが卒業して帰国すると、彼らは走るということができなくなっており、
森の中でどう生活すればよいかわからず、
飢えや寒さの切り抜け方も、鹿の捕り方も知らないのです。

しかも、私たちの言葉もよく話せなくなっていました。
彼らは結局、役に立たなくなってしまったのです。

ですから、ご好意に感謝はしますが、ご提案はお受けできません。
ただ、逆に提案します。
バージニア州から数人の青年を、私たちの国によこしませんか。
一生懸命お世話をします。
知っていることを全部お教えします。
そして、立派な人間に仕立てます」

『心が折れそうなとき1分間だけ読む本』成美文庫

「先住民の回答」を読んで、「パパラギ」(立風書房)のことを思い出した。
パパラギとは白人のことだが、サモアのツイアビという酋長の演説集が本になったものだ。

ツイアビは言う(「パパラギ」より引用)。

「おまえたち(サモア人)の目は大いなる光りのように輝いている。
喜びに、力に、いのちに、そして健康にあふれ、輝いている。
おまえたちの目は、パパラギの国では子どもだけしか持っていない。」

「私たちは、哀れな、迷えるパパラギを、狂気から救ってやらねばならない。
時間を取り戻してやらねばならない。
私たちは、パパラギの小さな丸い時間機械を打ちこわし、
彼らに教えてやらねばならない。
日の出から日の入りまで、
ひとりの人間には使いきれないほどのたくさんの時間があることを」

パパラギは自分たちの文明が最上位にいると思っている。
科学が発達し、機械に囲まれ、貨幣や物が自由に流通しているのが文明国だ、と。
アメリカ先住民や、サモアは野蛮な人種だと。

「上から目線」とは、自分の方が上の立場だと勘違いして、
見下したり、偉そうな態度をとることだ。
つまり、相手を子供扱いする。

我々は時として大きな間違いをする。
現代の豊かな繁栄した文化が、唯一絶対であるかのように錯覚してしまうことだ。

豊かさと引き換えに、失くしたものは多くある。
それが、先住民や、ツイアビの教え。

傲慢(ごうまん)になってはいけない。
知ったかぶりをしてはいけない。
教えを請(こ)う姿勢を忘れてはいけない。

「上から目線」は、恥(は)ずかしい。



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