2010.7.29 |
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いいことを見えやすく |
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宗教人類学者の植島啓司氏の心に響く言葉より…
いいことも悪いことも身のまわりには同じくらい起こっている。
ただし、いいことは見えにくい。
そして、悪いことはどうしてもつながりやすいので、つい余計なことまで考えてしまう。
いいこと同士はなかなか結びつかず、悪いことばかりがつながっていく。
では、どうしたらいいのか。
それには、まず自分が抱えるやっかいな事柄を、
比較的やりやすいものから順番に片づけていくことである。
悪いことの連鎖を断ち切るためには、
まずは一番つながりの弱いところから攻めていくことが肝心だ。
手をつけさえすればすぐに解決がつくこともたくさんあるはず。
それらを後回しにしてはならない。
それから、自分のまわりに起こるいいことを見えやすいようにすることであろう。
友人とジョークで笑いあう、バーゲンで洋服を買う、おもしろい映画を見る、
公園でかわいい犬が走り回っているのを見る、おいしいランチを食べる、等々。
こうしたリストをつねに10以上持っていることが望ましい。
それらを意識するだけでも十分意味がある。
いいことのつながりをいつも意識していること、悪いことのつながりを切ること、
そうすると、次第にいい流れに乗ることができるようになるだろう。
『偶然のチカラ』集英社新書
コインの裏と表が出る確率は、5分と5分。
いいことも、悪いことも、同じくらいの確率で起こっている。
悪いことはインパクトがあり記憶に残りやすい。
悪いことの連鎖が続く人は、悪いことが起きても、人のせいにせず、すべてが必然と思うこと。
大きな問題から手をつけると、行き詰ってしまうので、
解決しやすそうなところから、少しずつ解決していくこと。
それが、問題から逃げないことになり、悪いことの連鎖を断ち切る。
また、運のいい人は、運を引き寄せる何かを持っている。
そういう人は、自分のまわりに起こる些細(ささい)な「幸せ」を見つけるのがうまい人だ。
身のまわりに起こる「いいことを見えやすくする」のが上手(じょうず)な人でもある。
つまり、いいことがあったら、それを口にだしたり、メモしたり、リストにしたりする人。
いいことの連鎖を引き寄せるには、小さな幸せを見つけ出し、それを常に意識すること。
どんな悪いことの中にも、いいことを探すことができる人は幸運に恵まれる。
いいことを見えやすくする工夫は大切だ。 |
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