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2010.7.18

スピードはメッセージ

小山薫堂氏の心に響く言葉より…

誰かにメールを送ってその返事がすぐにきたりすると、
びっくりすると同時にちょっと嬉しくなる。

こういうとき、メールって内容よりもスピードが大事なんだなあって思います。
「ありがとう」のひと言でいいからすぐに返事をする。
引っ張れば引っ張るほどハードルが高くなっていく。
きちんと書かなくっちゃ、というプレッシャーで、ますます書きづらくなるわけです。

朝いちばんで来たメールには、「おっ、早起きですね」と返すだけでも、
なにか同じ時間を生きているような、「つながっている」感じがしませんか。
スピードもひとつの重要なメッセージなんですね。

『明日を変える近道』PHP研究所

森信三先生は世俗的な雑事、雑務の処理の切り抜け方についてこう語っている。
それは、「スグサマ着手」、「即刻、処理」という、
「すぐにその場で片づける」こと、これ以外のコツはない、と。

そのためには、80点カツカツの程度でよいから、とにかく期日を遅らせないことだと言う。
つまり「拙速(せっそく)第一」、「期限厳守」だ。

「兵は拙速を尊(たっと)ぶ」、という言葉がある。
孫子が言った言葉を意訳したものだが、兵とは、戦争のこと。
戦争は長引けば長引くほど、お金もかかり、兵員も疲弊する。
多少まずい判断や、やり方であったとしても、
長期化させず、早く収束させた方がいい、というのが本当の意味だ。

レポートや報告書など、完璧を期して、あちこちを調べまわっているうちに、
結局は時間切れとなってしまうことがある。
拙速という、多少できは悪くても、仕事は速く仕上げることが必要だ。

メールの返信は、遅らせれば遅らせるほど、ハードルは高くなる。
たとえ、下手でもいい、早く返すことが、相手を喜ばせることになる。

「いかに相手のこと大事に思っているか」、を伝えるには…
早いレスポンスが大事なメッセージとなる。



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