2010.6.29 |
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「絶対に無理」と断言された時 |
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作家のマイク・ハーナッキー氏の心に響く言葉より…
戦乱のチェコスロバキアを逃れ、アメリカに亡命してきた女性がいました。
彼女は、アメリカの永住権を獲得して、
サンディエゴにマンションを借りて住んでいました。
居心地がよかったので、ずっとそこに住もうと思っていたのですが、
その矢先、マンション全体を賃貸でなく分譲にするという通知が届きました。
すなわち、アパートを買うか、引っ越すか二者択一をせまられたのです。
まだ、英語があまり読めなかった彼女は、隣の人に状況を詳しく説明してもらいました。
隣人は肩をすくめながら
「私もあなたと同じように苦しい立場だ。こんなに多額の頭金は払えっこない。
引っ越す以外に手はないようだ。
マンションのオーナーは買うか出て行くか以外選択の余地を認めてくれないだろう」
と断言しました。
彼女は「隣の人が選択の余地がないと話したときは、頭に血がのぼってしまったわ。
ここはアメリカでしょう。あらゆる危険を冒してこの国にやってきたのは、
チャンスがたくさんあると思ったからなのよ。
だから私はこの国にいる限り何か打つ手があるはずだと考えたわ」
そこで、不動産に勤めている友人に相談してみると、
入居者ならマンションを安い値段で買うことができるし、
銀行からもかなり融資してもらえるはずだと教えてくれたのです。
この権利を十二分に行使して、彼女はマンションを購入し、
後に売却して莫大な利益を手に入れることができました。
そしてこの機会に不動産についてできる限り勉強しようと決意したのです。
それから、数年後、彼女は民間の不動産ブローカーとして大成功を収め、
現在、アメリカン・ドリームの体現者となっています。
『成功の扉』日本能率協会マネジメントセンター
「他に選択の余地がない」と断言されることは、日常よくある話だ。
「それは、絶対に無理」とか、「駄目に決まっている」と否定される。
人は、よく調べもしないのに、「できない」、「無理」という言葉をよく使う。
そういわれたとき、「まてよ、本当にそうなのか?」、「他に手はないのか?」と疑う必要がある。
ほとんどの人が、絶対に無理だと思っていることを、
やってのけることができたら、その人は大成功する。
まわりを、見渡して欲しい。
世界中を探しても、そのことは、誰もが本当にできないことなのか?無理なことなのか?
誰か、一人でもできる人がいたとしたら、まだ努力が足りないのだ。
調べて調べて、調べつくす。
聞いて聞いて、聞きまくる。
試して試して、試しつくす。
他の人より、ほんのちょっと多く努力し、深く考えるだけで、手に入るものはいくらでもある。
「絶対に無理」と断言された時、「チャンスがやってきた!」
とニコッと笑って受け止める人でありたい。 |
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