2010.6.26 |
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ダイヤモンド鉱山 |
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潜在能力の研究の第一人者、コリン・ターナー氏の心に響く言葉より…
ラッセル・コンウェル博士は、今では有名となった物語『ダイヤモンド地所』
についての6000回以上の講演で稼いだ資金でテンプル大学を設立した。
これは、アフリカの農夫の実話で、
ダイヤモンド鉱山を発見して富を築いた農夫たちの話を聞いて興奮した彼は、
自分の農地を売り、宝石を探して惨めな人生を送る。
最後にはすべてを失い、落ちぶれ果て、孤独な彼は、川に身投げをするのである。
彼の農地の新しいもち主は、その川床で美しい石を見つけ、家の暖炉の上に飾っておいた。
あるとき訪れた客が何気なくそれを点検すると、信じられないことがわかった。
それは世界最大のダイヤモンドだったのだ。
最初の農夫がダイヤモンド鉱山を見つけるために処分したその農地は、
ヨーロッパ大陸で最も豊かなダイヤモンド鉱山となった。
その農夫はすでに何エーカー分ものダイヤモンドを所有していたのに、
それらを別の場所に求めて結局はすべてを失ったのだ。
『あなたに奇跡を起こす やさしい100の方法』PHP文庫
明珠在掌 (めいじゅたなごころにあり) という禅語がある。
明珠とは、他とは比べ物にならないくらい大事な宝物のこと。
そして、「その宝はもうすでにあたなたの手のひらの中にある」、ということだ。
我々はみな気付かないが、ほんとうは誰もが素晴らしい宝を持っている。
探せば自分の中に宝はあるのに、宝を探しに、よそへ出かける。
もっと他に、楽して儲かる仕事はないか。
もっと他に、売上を伸ばしてくれる人材はいないか。
もっと、もっと…
自分の専門分野の仕事以外は、みんな簡単そうに見える。
誰か、簡単に売上を伸ばしてくれる人が、他にいそうな気がする。
しかし、それらはほとんどが錯覚(さっかく)だ。
そんな都合のいい話があったら、誰もが成功している。
人は、価値あるダイヤモンドは、自分のところにはないと思っている。
しかしほんとうは、自分の敷地の中や、自分の仕事、今の商品、
今の人材の中に、ダイヤモンドの原石はころがっている。
ただ、それを見つけていないだけだ。
今ある商品や、技術に、磨きをかけ、深く掘り下げ、
見方を変え、組み合わせを変え、もう一度やってみる。
宝の山が眠っているのに、あきらめて、
自分の敷地を売ってしまっては何にもならない。
眠れるダイヤモンド鉱山は、我々の内にある。 |
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