2010.6.20 |
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感性を豊かにするには |
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世界的に活躍する作曲家、久石譲(ひさいしじょう)氏の心に響く言葉より…
最近いろんな人と話していて思うのは、
結局いかに多くのものを観て、聴いて、読んでいるかが大切だということだ。
創造力の源(みなもと)である感性、
その土台になっているのは自分の中の知識や経験の蓄積だ。
そのストックを、絶対量を増やしていくことが、
自分のキャパシティ(受容力)を広げることにつながる。
例えば、「あの映画観た?」と訊(き)かれて、
「まだ観てないんだ」というだけで、もうその会話に入っていくことができない。
世間話ならまだしも、
相手はその映画を引き合いにクリエイティブな話をしようとしているのかもしれない。
それに乗っていけないのはうまくない。
質より量、とにかくたくさんのものを自分の中に取り込む。
中には、つまらないものを読んでしまった、面白くなかった、と感じることもある。
それも蓄積だ。
いろんなものを摂取して自分のフィルターを通していく中で、
選択眼が身についていくのだと思う。
さまざまなところにアンテナを張り、たくさん観て、聴いて、読む。
行って、やって、感じる。
『感動をつくれますか?』角川oneテーマ21
久石氏は宮崎駿監督や北野武監督の映画の作曲のほとんどを手がけ、
最近では、韓国や中国の映画のオファーも受ける世界的スケールの作曲家だ。
感性の深さは自分の中にある、知識や経験の量によって決まるという。
ワインをまったく飲んだことのない人は、美味しいワインを出されてもあまり驚かない。
絵や音楽も、いいものに接したことのない人は、感動が薄い。
よい経験であろうと、悪い経験であろうと、経験は自分の感性の幅を広げる。
同時に、色々なところにアンテナを張ることが必要だ。
つまり、好奇心。
人は、好奇心がなくなったとき、行動が鈍る。
出歩かなくなり、感じなくなる。
創造力の源は感性だ。
たくさん「観て、聴いて、読んで、行って、感じて」、感性を豊かにしたい。 |
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