2010.6.18 |
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感動なき民族は滅びる |
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行徳哲男師の心に響く言葉より…
理性や知性を磨き過ぎることは命をすり減らすことと等しい。
人間の衰退は感性の磨耗(まもう)から始まる。
理性が強すぎると自由を止める。
笑いを抑え、自分自身をがんじがらめにしてしまう。
理性は体裁(ていさい)を作り出す。
しかし自然を遠のけてしまう。
感性は嘘いつわりで固めることができない。
感動なき民族は滅びる。
感激なき人間は二十一世紀に生き残ることはできない。
『感奮語録(かんぷんごろく)』致知出版
感性が磨耗している人は、暴発しやすい。
現代の無差別殺人犯の「誰でもよかった」とうそぶく連中がそれだ。
感性が磨り減ると、能面のように表情がなくなる。
笑いや、怒り、哀愁や、悲しみを出すことができず、心の奥底にためる。
怒りや、悲しみをため込んでいる人は、
それが自分でも制御できないほど一杯になってくると、
突如として爆発することがある。
普段、おとなしい人が、なんであんな大それた犯罪をおかしたのかと。
満杯になった怒りが暴発するきっかけは、なんでもいい。
テレビで、チャンネル争いをして、それで殺人を犯してしまった、等々。
いわゆる、「キレる」という状態だ。
これを心理学では、「スタンプ収集」という。
いくつもあるスタンプ欄の、
最後のところにスタンプが押された瞬間が爆発の時だ。
学校で、暗記の勉強や、理性や知性一辺倒の教育をしてくると、
自由がなくなりがんじがらめとなる。
たくさんの選択肢があるのに選べず、自分の殻(から)を破れない。
感性をもっと引き出すには…
格好をつけず、自分をさらけ出すこと。
人の喜ぶことをすること。
時に、子どもになって遊ぶこと。
大笑いを日に何回かすること。
感動して涙を流すこと。
どんなことにもハッとして感激すること。
感動なき民族は滅びる。
そして、感激なき人間は生き残れない。
ギズギスした世の中…
我々は、もっと感性を大切にしたい。 |
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