2010.6.11 |
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ツキに見放された時 |
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「人は見た目が9割」の著者、竹内一郎氏の心に響く言葉より…
下降運のときに大きく変化するのは勧められません。
運気の変化を待ったほうがいいでしょう。
上がりきるときを待つ必要はありません。
チャンスは上がり端(ぱな)です。
下降運に、自分が腐らない過ごし方はおよそ三つあります。
一つ目は将来の「ビジョンを持ち続ける」ことです。
いつかは上昇運がくるのですから、ビジョンを失った人は運を捕まえられません。
二つ目は「目先を変える」ことです。
仕事でスランプ(下降運)のときは、
仕事以外の資格サークルなど趣味に打ち込んで目先を変えてみる等、
あまりリスクの大きくない「変化」をつけてみることです。
仕事人間は仕事のスランプを「仕事の中での頑張り」、
すなわち「本質的」に克服しようと考えます。
で、さらに努力し、悩みます。
そして、こう結論づけます。
自分はまだ努力がたりないのだ、と。
しかし、局面によっては、リスクの大きくない「変化」、
いわるゆ小手先のテクニックは「本質的」な問題を解決するのです。
三つ目は、休むことです。
動物は、怪我をしたり身体が疲れたりしたときは、だたじっと身体を横たえます。
何も考えず、何にも気を使うことなく、じっとしています。
道教では、怪我をしたり病気をしたりすれば、
生命を維持するエネルギーである「気」が大量に消費されていると考えます。
「気」は大気中にまんべんなく存在しますが、それを補給しなくてはなりません。
「気」を使わずにじっとしていることで、動物は足りなくなった「気」を補充するのです。
『運を強くする心の法則』PHP文庫より抜粋・転載
人は、上昇気流に乗って順風満帆の時もあれば、
下降気流に巻き込まれ不運のどん底に落ちてしまうこともある。
どんな運がよいといわれる人でも、最後まで上昇運一本やりの人はいない。
下降運の時は、まず「ビジョンを持つこと」だという。
つまり、どんなにどん底に落ち込もうと、決してあきらめず、夢を持ち続けることだ。
そして、二つ目は「目先を変えること」
これは、真面目な人にとっては少し難しい。
真面目な人は、本質的に変革しようとしたり、本質的な問題を探り、追及しようとするからだ。
しかし、本質的な努力で、物事がすぐに変化することは少ない。
人は大きなことではなく、小さなことに感動するのと同じだ。
小さな小手先の変化の積み重ねが、やがて大きな変化となる。
不運の時は、目の前のことにしか考えが及ばず、視野が狭くなっている。
毎日の後ろ向きな対応だけで、手一杯になってしまうからだ。
そんなときは、目先を変えると視野が広がる。
小手先な対応は、ときに役立つ。
三つ目は、休むこと。
下降運だからと、会社を休むわけにはいかないが、
大きな変化を起こさず、じっとしているのも休むのと同じだ。
たいてい、人はどん底になるとジタバタする。
会社を辞めたり、転職したりして、大きな変化で運を変えようとしたりする。
運がなくなっているときは、エネルギーがなくなっているときだ。
そんなときは、大きく動かず、じっと休むことがエネルギーという「気」を充実することになる。
「禍福(かふく)は糾(あざな)える縄(なわ)の如(ごとし)し」という言葉がある。
禍(わざわい)のあとには、必ず幸せがくる。
たとえ今、最悪の不運に見舞われたとしても、いつかチャンスは必ずくる。
ツキに見放された時は、ジタバタせず、じっくりと構えることも必要だ。 |
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