2010.6.4 |
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ファインダー・フィー |
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山崎武也氏の心に響く言葉より…
友人が連れて行ってくれたレストランがよかった。
それまで自分は行ったことがなかったばかりか、聞いたこともなかった。
友人はかなり頻繁に行っているらしく、マネージャーやウェーターとも顔見知りである。
その店を自分も利用したと思ったらどうするか。
友人に頼らなくても、その店に出会ったかもしれない確率はかなり高い。
しかし、初めて教えてくれたのは友人であり、しかも連れていってくれたのである。
その行為に対しては、何らかのかたちで報いなければならない。
ファインダーフィーというのがある。
見つけた人の報酬という意味だ。
見つけるというのは、後から見ると極めて容易なことに思えるが、
もし見つけられなかったら困った状況におかれたり
楽しい思いができなっかったりするという意味では、その価値は極めて大きい。
『気の使い方101』知的生き方文庫
ファインダーフィーとは、もともとは金銭の貸借などの商取引の場合に、
適当な相手を見つけてくれた人に支払う一種の斡旋(あっせん)手数料だそうだ。
つまり、商売の相手を見つけてくれた人、斡旋してくれた人に対する報酬。
ここでいう報酬とは、何もお金を支払うことではない。
紹介されたレストランに行ったら、「素晴らしい店だった。
教えてくれてありがとう」と相手にすぐに連絡することも相手に対する報酬だ。
ほとんどの人は、その程度のことでお礼はしない。
だからこそ、お礼をされたらうれしい。
感動した映画、本、講演、素敵なお店…
自分の感動体験を無償で教えてくれる人がいる。
ほんとうは、紹介され、体験したら相手に対して
何らかのファインダー・フィーを払う必要がある。
つまり、「お礼の言葉」や「感謝の言葉」だ。
何かをもらったら、お返しをすること。
最大のお返しは、相手を喜ばせること。
感謝の言葉は、人を和(なご)ませ、喜ばせる。 |
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