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2010.6.1

光と影の法則

セラピストの心屋仁之助(こころやじんのすけ)氏の心に響く言葉より…

ある人は、どんどん努力して、みるみる成功していった。
すべてが順調、順風満帆の状態になっていった。
芸能人でいうならば、売れて売れて、女優との噂が持ち上がり、
寝る間もないほど忙しくて、まるで光り輝いている状態だった。

しかし、「そういった飛ぶ鳥を落とす芸能人の多くが、
その後どうなるか、みなさんはご存知でしょうか」
待ち受けているのは、離婚、子供の事件、仕事のトラブル、詐欺…。

「強烈な『光』を浴びれば浴びるほど、
その反対側に強烈な『影』ができるのは自然の摂理です。
それは法則として、人間界にもそのまま当てはまるのです」

「光」を追い求めているときは「影」の存在を否定するために、
人生全体のバランスが崩れ、
そのバランスを取ろうとして「影」がさらに大きくなるのだ。

夫がポジティブになると、パートナーである妻は、
バランスをとるかのようにどんどんネガティブになることがある。
その妻が最後はどうなるのかというと、
夫に対して冷たい態度をとったり、無関心になる。
それも「無意識に」。
理由のわからない夫は、妻に冷たくされたと感じ、批判したり攻撃したりする。
すると、よけいに妻の態度が硬化していく。

子供も、「やることが遅い!」「勉強ができない!」
と親やまわりの人から「光」ばかりを求められると、
病気になったり、自分よりも弱い立場にある「ほかの子どもを攻撃する」こともある。

『光と影の法則』経済界

人気絶頂の芸能人が、意外に、家庭や人間関係ではうまくいっていないことが多い。
今が旬の芸能人が、売れない時期の貧乏生活を支えてくれた奥さんと離婚した、
などという話は枚挙にいとまがない。
スポットライトを浴びれば、人気者という「光」の存在となり、
後方で支えてくれる奥さんはますます「影」の存在となる。

もちろん、仕事一筋でほとんど家に帰ることができず、
子どもの教育に関与できない家庭でも、うまくいっているところはたくさんある。
しかし、そういう人の仕事は、華やかとか、光を浴びるものではなく、
地味で世に知られないものであることが多い。

「光と影の原則」、「陽と陰の原則」は色々な場面で成立する。
陽があれば、必ず陰もある。
目立つ人は、ほとんどの大多数の人が目立たないからこそ際立つのだ。
支えてくれている人たちがいるからこそ、自ら光輝くこともできる。

影や裏方の存在に感謝できなくなったとき、人の輝きは失われる。
いっときの成功でスポットライトを浴びたからと、有頂天になるのは見苦しい。

晴れの日、雨の日、嵐の日でも、
いつも裏方で支えてくれた人がいることを忘れてはいけない。



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