2010.5.31 |
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神様が味方してくれる方法 |
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志賀内泰弘(しがないやすひろ)氏の心に響く言葉より…
ある日、NHKのニュースに、ミュンヘン五輪・水泳の金メダリスト、
田口信教(のぶたか)さんが出演していた。
キャスターが質問をした。
「大会前に、金メダルを取れると思っていましたか」と
普通の日本人なら、謙遜して「まったく」というような答えを期待するところだ。
これに反して、田口さんは「はい」と答えた。
そして、こう説明する。
自分は一生懸命練習をして、オリンピック選手に選ばれた。
だから、自信がある。
でも、世界中から、同じように自信満々の選手がやってくる。
誰が金メダルを取ってもおかしくはない。
では、どうしたら自分が金メダルを取れるのか。
キャスターは引き込まれて、「それで?」と訊(き)いた。
一生懸命に、これ以上ないという努力をしたのだから、あとは神様に頼るしかない。
どうしたら、神様は自分の味方をしてくれるのだろうか、と考え続けた。
そうだ、「良いこと」をすれば、きっと勝たせてくれるに違いない。
その日から、電車に乗ったらお年寄りに親切にするように努めた。
でも、席を譲ろうとしても、なかなかお年寄りが乗ってこない。
探すようにして見つけると、喜んで席を譲ったのだという。
そして、金メダル。
『元気がでてくる「いい話」』グラフ社
超一流の人は、もうこれ以上ないほどの努力をして、あとは神様に味方してもらう。
つまり、運を天に任せる。
凡人には、「これ以上ないほどの努力」ができない。
そこそこの努力しかしていないにも関わらず、そのうえ神様にお願いしてしまう。
つまり、安易な神頼みだ。
神様にはお願いしてはいけないし、見返りを求めてはいけない、
「ただ感謝あるのみ」、といわれる。
もうこれ以上ないほどの努力をしている超一流の選手は、
超人的な努力することで神から選ばれた人だ。
そんな人が、日常生活でさらに良いことをしたら、
神が味方となり、応援してくれる確率はもっと高まる。
「小さな親切」や「良いこと」をするのは、とても照れくさくて、勇気がいる。
その勇気を神様は見ている。
神様にはお願いはせず、神様から可愛がられ、愛される行動こそが必要だ。 |
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