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2010.5.29

後姿に合掌する

『涙が出るほどいい話』(河出書房新社)の中から、心に響く言葉より…

昨日も今朝も、一人のお年寄りが消防車と救急車に
毅然(きぜん)とした姿勢で合掌しては、自転車に乗って去って行く。
今まで何度となくこの姿を目にしていた。

私は不思議でならず、いつもの合掌が終って帰ろうとしたお年寄りに、
「おはようございます」と挨拶をして、
「いつも消防車に手を合わせている姿を見ていて有難く思いますが、どうして毎朝…」
と尋ねると、
「私はこの赤い消防車と白い救急車に助けられて、
今の我が身があるのです。健康でいられるうちは、
毎朝ここに来て手を合わすぐらい、罰(ばち)はあたらないでしょう」
と、とつとつとして話し始めました。

消防士は人を助けるのが仕事ですが、話を聞くにつれ、
目頭(めがしら)に熱いものを感じられずにはいられませんでした。
これ程までに我々の仕事に感謝の気持ちを表されることは消防士冥利(みょうり)に尽きます。
より一層市民のために頑張らねば、と自分に強く言い聞かせました。
サイレンの鳴る日が無くなりますようにと念じつつ。

(三重県松坂市 長島廣一郎 54歳)

普段は、あまり気づかないが我々は、様々な職業の人たちに支えられて生きている。
事件や事故、火事や天災が無ければ表舞台には出ない職業の人たちだ。

消防署に勤める人たち。
警察の方々。
自衛隊の皆さん。

彼らは、いつあるかわからない事件や、火事や、
救急要請、災害派遣、国防のために、毎日身体を鍛え、訓練をしている。
そして、いったんことあれば、人を救うため、自らの命を投げ出すことも厭(いと)わない。

我々は、このような崇高な仕事に就いている人たちに対して、もっとリスペクトが必要だ。
リスペクトすなわち、尊敬の念と、敬意を持つことが、今の日本には欠けている。

大きな事件がなければ、思い出されもしないし、報われもしない仕事。
だからこそ、リスペクトと感謝の念が必要だ。

「後姿に合掌する」、そんな気持ちをいつも持ち続けたい。



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