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2010.5.13

レギュラーになれなかった人たちに

南蔵院の林覚乗和尚の心に響く言葉より…


大阪の窓友新聞に、次のような内容の記事がありました。

大阪の藤井寺に住んでいる原田さんというお母さんの話です。

息子さんは、高校三年生。阪南大高校の野球部に入り、
レギュラーを目指して頑張ってきました。
大阪府予選を目の前にした土曜日、
いつもは遅くとも九時までには必ず練習を終えて、
汗びっしょりになって帰ってくるのに、十時半を過ぎても戻ってきません。

友だちの家に電話をしてみましたが、
レギュラーのその子は八時半すぎに帰ってきたといいます。
思いあまって、今度は警察に連絡してみましたが、
「今のところ、事故の連絡は入っていません」と。

そうこうするうちに連絡が入りました。

主人が笑い顔でこう言うのです。
「三年生でレギュラーになれんかった部員だけの引退試合があったんやて。
相手は、やっぱりレギュラーになれんかった、よその学校の部員や」

それは、レギュラーにはなれなかったけど、三年間苦しい練習に耐え、
補欠にもなれないその子たちの、いわばせめてもの晴れ舞台だったのです。

その引退試合は、負けたものの(補欠の補欠の)12人は
焼肉を食べにいこうということになったのでした。
一人前千円の食べ放題の店。
あっという間に時間が経ち、
気がついてあわてて家に電話をしたということだったのです。
こんな心にくい演出をしてくれた監督さんも、素晴らしい。

この間、川上哲治さんとゴルフをする機会があって、こう言いました。
「甲子園で勝った方の学校の校歌を歌う必要はないのでは。
負けた方の学校の校歌を歌っていけば、
決勝戦までに全ての学校の校歌をきくことができるのではないですかね」

負けた方をホームベースに立たせて、勝ったほうはまた試合ができるのだから、
ベンチの前で拍手をして送ってやるのが、本当の強さであり、優しさではないかと思うのです。
『自分が好きですか』西日本新聞社

スポーツの世界では、レギュラーやスターになれない人がほとんだ。
ほんの一握りの人たちだけが、スポットライトを浴び、有名になる。

その陰には、文句も言わず黙々と、
その人たちを支えてきてくれた補欠、そして補欠にもなれなかった選手がいる。

しかし、どんなに才能があろうが、一人でずっと練習をすることはできない。
普段は目立たないが、一緒に練習する選手がいるからこその話だ。

会社でも、一般の社会でもこれは同じことだ。
支えてくれる誰からがいるから、今の自分がある。
こんな大事なことを、我々はつい忘れてしまう。

「レギュラーになれなかった人たちにこそ敬意を」、
「負けた人にこそ暖かい拍手を」という気持。

そんな、優しい気持と、思いやりが社会にあふれていたら、
どんなにか素敵な世の中となることだろう。

本当の強さと、優しさを身につけたい。



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